投資信託の成績表ともいえる『運用報告書』
決算ごとに発行されています
多くのインデックスファンドは年に1回発行です
先日、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の運用報告書が出ました
今回はその運用報告書を読んでいきましょう
問題なく運用できているか
手数料は想定より高くなっていないか
しっかりチェックしていきましょう
『eMAXIS Slim米国株式(S&P500)』とは
【eMAXIS Slimシリーズの解説はこちら】
『eMAXIS Slimシリーズ』は、三菱UFJ国際投信株式会社の運営する投資信託
手数料を業界最安水準にすることが特徴の優良投資信託です
他社の類似商品が手数料を下げると、追従して手数料を下げてくれます
インデックスファンドとバランスファンドを販売しており
全世界株式や米国株式、日本株式などラインナップ多数
つみたてNISA対象商品も多数あります
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
米国株式インデックスのS&P500に連動して値動きすることを目指すインデックスファンドです
【 S&P500 とは】
アメリカの巨大企業500社の株価平均指数
アメリカに上場されている企業のうち
AmazonやApple、Googleなど、誰もが知る世界的大企業を中心とした500社をピックアップ
500社の株価を一まとめにして指数化したものがS&P500です
60年以上続く、歴史あるインデックスです
様々な暴落(ドットコムバブル崩壊やリーマンショックなど)を乗り越えてきた
アメリカを代表する株価指数の一つです
基準価額の変化
基準価額は投資信託の値段
多くのファンドでは、販売開始額は『1万口=1万円』です
表記される基準価額も1万口当たりの金額です
基準価額は今の値段と思っておけばOKです
2018年7月に、基準価額1万円からスタートしました
2023年4月25日は19707円
2024年4月17日は28331円
1年間で43.8%も上昇しました
2024年7月8日は、32228円
2024年入ってから絶好調で上昇してるのが、グラフ見てもわかりますね
基準価額の推移は問題なし
市場の環境について
<米国株式市場>
米国株式市場は上昇しました。
世界的なインフレや金融引き締めへの警 戒等を受けて米国株式市況は下落する局 面もありましたが、その後は主要中銀に よる政策金利の据え置きやインフレ率の 鈍化を受けて米国株式市況は上昇しまし た。<為替について>
米ドルは円に対して上昇しました。
引用 2024年4月25日決算eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)運用報告書
為替市況は、期間の初めに比べて円安・ 米ドル高となりました。
今回のレポートから
【アメリカの市場について】
この数年間、世界ではインフレが加速して問題になっていました
アメリカもその一国 高い物価上昇率に悩まされています
2022年には7%を超えました
物価上昇率に併せて政策金利も上がり、2021年には0.25%だった金利が
2023年には5.5%まで上昇しています
物価上昇率は徐々に下がってきていて、前年同月比
2024年4月発表では3.5%
6月発表では2.6%です
一方、政策金利は高いまま
2024年6月も5.5%が維持されています
一般的に
- 金利が上がると株価は下がる
- 金利が下がると株価は上がる
ため、今後の金利動向で投資信託の成績も変わっていきます
【為替について】
一時は円高に動いた時もありましたが
基本的には円安基調
1ドル140円くらいだったものが、2024年7月8日で160円を超えています
為替は政策金利がもろに影響します
将来の金利がどうなるのか予想によって為替は動いています
現在のところ、将来も
アメリカ→金利高い
日本→金利安い
こう予想されているため、円安に進んでいると言われます
『eMAXIS Slim米国株式(S&P500)』はアメリカ株の投資信託です
そのため、円安が進むほど基準価額は上がります
資産が増え、売却益も上がります
円高に進むと基準価額は下がっていきますので
為替の動向にも注意が必要です
アメリカの経済状況、為替ともに大きなトラブルなく、問題無し
【超重要】手数料の結果
投資信託には
持っている間に、資産額に応じて手数料がかかります
投資信託選びにおいては、手数料がとっても大事
どんなに利益が出ていても、手数料が高ければ資産は増えません
手数料には
買う前からわかる手数料と
運用後にわかる手数料があります
今回のファンドでいうと
信託報酬は目論見書に記載されていますが
その他費用は目論見書に載っていません
その他費用がわかるのは運用後
運用報告書で、かかった費用として表記されます
手数料の項目では
- 目論見書通りの信託報酬になっているか
- その他費用は想定の範囲内か(高すぎないか)
をチェックしていきます
手数料の中心は信託報酬ですが
その他費用は事前にわからないため、運用後に確認しておきたい部分です
運用結果を見てみると
信託報酬0.09327%以内のところ
→0.093%
その他費用は0.009%
最終的な合計の手数料は 0.104% となりました
他のS&P500連動インデックスファンドでも
手数料水準は0.1%前後です
『eMAXIS Slim米国株式(S&P500)』の手数料合計は0.104%
手数料、その他手数料の金額は問題なし
【重要】インデックスとの乖離
ベンチマークとのカイ離は0.3%程度となりました。
引用 2023年9月14日決算SBI・V・S&P500インデックス・ファンド運用報告書
SBI・V・S&P500は
S&P500と同じ値動きを目指す投資信託です
運用方針は「同じ値動きを目指す」こと
S&P500が1%上昇したら
SBI・V・S&P500も1%伸びるのを目標に、運用しています
このように、S&P500のようなインデックス(指数)と連動した値動きを目指す投資信託を
インデックスファンドと呼びます
インデックスファンドの良し悪しは
インデックスと同じ値動きをできているか否か
インデックスとの乖離がない(少ない)ファンドが
上手に運用できているインデックスファンドなんです
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)と
S&P500との比較を見てみましょう
折れ線グラフから確認してみましょう
点線がS&P500
灰色線がeMAXIS Slim米国株式(S&P500)
同じ動きをしているのがわかります
騰落率も確認してみましょう
2024年の騰落率の差は0.3%
2023年は0.2%
2022年は0.2%
2021年は0.3%
2020年は0.1%
ほとんど乖離なく運用しつづけているのがわかります
S&P500に連動した運用できているので、問題無し
組入資産
何を購入しているかが記載されています
一般的なインデックスファンドなら
インデックスの組入銘柄が載ります
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は
マザーファンドという投資先へ、ほぼ全額を投資するファンド
そのため、組入銘柄や組入資産はマザーファンドの内容となります
S&P500のインデックスファンドがほとんどを占めています
S&P500は時価総額(株価×株数)が大きい企業ほど比率が上がる指数
株価は日々上下しますので、組入の比率は参考程度で
世界的超巨大企業ばかりの内容ですね
資産配分はほぼ全額マザーファンドに投資できていると考えますので、問題無し
総評「問題なし!」
【基準価額の推移】
良好(この一年は良すぎるくらい)
【市場の今後】
アメリカ経済は今のとこ問題なし
【手数料】
目論見書の表記通り
その他費用も問題なし
【インデックスとの乖離】
乖離ほとんどなし
インデックスとほぼ同じ値動きしている
【組入資産】
ほとんどを、S&P500連動のマザーファンド購入に使っているので
問題なく運用している
私は、運用報告書を読んだ結果
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
は継続購入に値する投資信託と考えます
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