手数料って、嫌な言葉です
例えばATM利用手数料、両替手数料、振込手数料
金融関係の取引には必ずといっていいほど付いてまわるのが手数料です
両替手数料 高くなりましたよね
以前は一定枚数まで無料だったのに、今や数百円かかるの当たり前です
『高い・安い』は、基準がないと言えませんよね
消費税は10%でも高く感じます
所得税が10%だと、割と低めな方
これは基準や過去の比較があるからです
今回は、手数料面から色々な投資信託を見て
手数料1%は高めか?低めか?
手数料1%と0.1%の世界
これらを見て行こうと思います
投資信託ってどんなものだっけ?
【投資信託、ファンドについての解説はこちら】
【投資信託】
『投資信託』は
投資専門会社の販売する投資商品の一つ
好きな投資信託を一つ選ぶと
その投資信託の方針に則って、専門会社が運用します
運用の結果、利益が出たら分配されることもあります
利益を自動で運用に回す方法(分配金再投資)もあります
実際に投資信託が行なっているのは
運用方針にのっとって、株や債券を購入すること
何をどれくらい買うかは、運用方針によって決まります
株の投資信託なら、株の詰め合わせパックになります
日本株の投資信託なら日本株詰め合わせパック
全世界株の投資信託なら全世界株詰め合わせパックです
投資信託にはメリット沢山
- たくさんの企業に簡単に投資できる
- 少額で始められる
- 購入、売却が簡単
- 運用もお任せ 運用結果はレポートもらえる
投資信託は投資手法や在り方によって分類されます
- インデックスファンド
上記のイラストのように、特定のインデックスを指定
インデックスに連動した運用を目指す - アクティブファンド
インデックスより利益が大きくなるよう運用する - バランスファンド
数種類の投資先を組み合わせ、リスクを分散させて運用(株や債券など) - ETF(上場投資信託)
投資信託だが、売買は一般の株式同様に時価で行われる
もうちょっと解説
【インデックスファンド】
インデックスファンドの特徴は
- 手数料が安いことが多い
- 長期投資に向いた物が多い
- 投資手法や投資先が明確
インデックスとは『指数』のこと
株や債券、不動産など、投資される物を
コンセプトでグループ分けして、特殊な計算方法で数値化したモノです
日本では『日経平均株価』『東証株価指数』なんかが有名ですね
実はめちゃくちゃ種類あります
インデックスファンドは、そのインデックスと同じ値動きを目指す投資信託のこと
利益の最大化が目的ではなくて、インデックスと同じ値動きにするのが目的です
爆発力は少ないですが
手数料が低いモノが多く、15年以上の長期投資に向いています
【アクティブファンド】
利益の最大化を目指して積極運用するのがアクティブファンド
どんなモノに投資するかは最初に決まっていますが
運用自体は利益の最大化を目指します
対象となるインデックスよりもリターン大きければ、そのアクティブファンドは成功
低ければ失敗です
積極的な運用姿勢のため、運用する投資会社の力量が影響します
アクティブファンドは投資上級者向けです
初心者手出し無用!
アクティブファンドの特徴は
- 爆発力がある(1年で2倍など)
- 手数料が高い
- 5年以上の投資に向かない
【アクティブファンドの様子が知りたい方はこちら】
投資信託を見てみよう
投資信託の手数料体系は
- 購入時にかかる『購入時手数料』
- 保有時にかかり続ける『信託報酬』『その他手数料』
- 売却時にかかる『換金時手数料』『信託財産留保額』
最も手数料の低い投資信託では
信託報酬とその他手数料だけがかかります
いずれの手数料がどの程度かかってくるかは
投資信託次第 個別に設定されます
今回の記事は
『1%の手数料は高い?安い?投資信託を手数料から見て行こう』
手数料の相場を知るのが目的です
今回の手数料は『信託報酬』だけに注目します
まずは
信託報酬最高値の投資信託から見ていき
信託報酬1%付近の投資信託
0.1%付近
信託報酬最安値の投資信託まで追っかけてみようと思います
手数料1%は高めか?低めか?
この答えがご自分で出せるようになってもらえればと思います
今回は
『SBI証券 投資信託パワーサーチ』を利用しています
信託報酬最高値は
まずは最高値がどれだけか見てみましょう
投資信託2573銘柄の中、表示されてる信託報酬でもっとも高いのは
3.41% でした
2位は少し離れて2.709%
これがマックスの信託報酬です
これらの投資信託はいずれもアクティブファンドです
真ん中の信託報酬は
2573銘柄中1285番目付近がこれらです
真ん中の信託報酬は 1.54%
こちらもアクティブファンドです
信託報酬1%は
高い順で数えると 1842〜1843番目に位置するこの辺りが
信託報酬1%の投資信託です
『iシェアーズ コモディティインデックス・ファンド』は先物取引のインデックスファンド
原油、天然ガス、貴金属類、小麦や大豆等合わせたインデックスに連動を目指した投資信託です
『GS フォーカス・イールド・ボンド 毎月決算コース』は債券取引の投資信託
平均利回り3%を目指して運用することと、毎月20円の分配金を配り続けるのが特徴です
毎月固定額を分配する『毎月分配型』の投資信託は、運用状況によっては元本がどんどん減っていきます
元本から分配金が配れる様を別名『タコ足配当』とも呼びます
年金のような用途に向きますが、老後資産作りには向きません
信託報酬0.1%は
信託報酬0.1%の銘柄は
2573銘柄中、2544〜2545番目
0.1%以下の銘柄数はわずか28銘柄です
『SBI・全世界株式インデックス・ファンド』は
FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスという全世界株式インデックスに連動するよう運用される投資信託です
近年、全世界株式の信託報酬はかなり減額されていて
他社のと比べるとまだ高めなくらいです
『SBI日本国債(分配)ファンド(年4回決算型)』は成績によって分配するかを決める方針のようで、過去2回の決算ではいずれも分配していません
タコ足配当はしないようです
国債購入をする、ちょっと変わった投資信託ですね
信託報酬が一番低いのは
2573銘柄中、最も信託報酬が低いのは
『SMT iPlus 全世界株式』はつい6カ月前に発売開始された
出来立てほやほやのインデックスファンド
信託報酬は0.055%と最安値
連動インデックスはMSCI ACWI
『SMT iPlus 米国株式』も6カ月前に発売されたファンド
アメリカの株式に投資をするアクティブファンドです
一応、表示の信託報酬は低いんですが、出来高による成果報酬が+αされます
実質がどれくらいになるかは運用後にわかりますが
実質は結構取られちゃうんじゃないかと思います
(もしくは赤字運用で損でちゃう)
手数料0.1%を切る投資信託のほとんどが
インデックスファンド
もしくはインデックスファンドを組み合わせたバランスファンドです
アクティブファンドは積極的な運用の結果、コストが嵩む傾向にあります
コストは手数料に反映しますので、信託報酬は高くなりがちです
インデックスファンドの場合は、運用はシンプルです
インデックスと同じような値動きになるよう売買されるだけで完了しています
その結果コストは低く、信託報酬も低くなります
明らかに成績がいいのならアクティブファンドも良いかもしれませんが
インデックスファンドより成績が落ちるアクティブファンドの方が大半です
短期では、ごく一部のアクティブファンドは成績優秀ですが
保有期間5年以上になるとインデックスファンドの方が成績よくなります
老後資金を作る資産運用をするのなら
投資窓口でアクティブファンドを勧められても断りましょう
アクティブファンドは投資上級者向けの商品です
もし『1千万円』を運用したら?
もし
- 運用成績が同じ投資信託
- 最初に1千万円を一括で投資
- 年間8%リターン、リスク20%で20年間運用
- 手数料は信託報酬のみ、0.1%と1%で比較
これで見てみましょう
今回は三菱UFJアセットマネジメントの
一括投資シミュレーションをお借りしています
これすっごく便利です、おすすめ
【手数料 1%】
20年後の資産予想は 38,696,845円 3800万円くらいです
【手数料 0.1%】
20年後の資産予想は 45,753,982円 4500万円くらいです
結論『手数料は少ない方がいいに決まってる』
これに尽きますね
1% 3800万円
0.1% 4500万円
20年間で700万円の差が出てしまいました
たかが1%でも、資産全体にかかってくる手数料は
ひっじょーーーに重たいものです
同じことをする投資商品でも、信託報酬に倍近い違いのある投資信託もあります
この条件で、信託報酬0.1%と0.2%で運用したら、80万円も差がでてしまいます
私は、よりよいサービスに高いお金を払うのは当然ですし構わないですが
同じサービスなら安い方が良いと考えます
そして
私たちには、投資信託のリターンを上げることはできませんが
手数料の低い投資信託を選ぶことはできます
投資信託の良し悪しはもちろん手数料だけではありませんが
わかりやすい指標として、探す際にはこだわってもらえればと思います
熾烈な手数料争いに戦うファンド『eMAXIS Slim』シリーズ
三菱UFJ国際投信株式会社の運営する投資信託シリーズで
最大の特徴は『手数料業界最安クラス』であること
ライバルが手数料を下げたら追従してくれる
投資家にとって大変ありがたい投資信託シリーズです
より安い投資先が発売されても、eMAXIS Slimなら乗り換える必要なし!
信託報酬の引き下げをしてくれます
(eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は過去複数回引き下げしてくれました)
様々なインデックスファンドのラインナップがあり、非常に優良な投資信託です
何を買おうか迷ったら、このシリーズから選んでおけばハズレはないでしょう
【eMAXIS Slimシリーズの解説はこちら】
【PR】証券口座まだ持っていないなら『SBI証券』で!
投資をするなら、投資信託を買うなら証券口座を開設しましょう
いろんな証券口座がありますが、一番のおすすめは『SBI証券』
SBI証券の特徴は
- 手数料最安クラス(国内株式手数料0円)
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