投資信託の『手数料』その種類と相場について

【投資実践】投資を始めるお手伝い

投資信託を選ぶときの重要ポイントの一つが

手数料

投資に限らずですけど、手数料はできる限り抑えたいもの
振込手数料とか、ATMの手数料とか、両替手数料とかetc(銀行ばっかり)

こういった、普段使いの手数料は節約する方がほとんどでしょうが
投資となると、気にしない方がちょくちょくいらっしゃいます

投資こそ手数料が重要!

ATMの手数料などは、固定の金額です
1回こっきりで完了 定額なことがほとんどでしょう

投資の手数料は違います
資産額に比例して取られるものがほとんどですし
ものによっては、投資中はずーーっと掛かるものもあります

今回はそんな、見過ごすことのできない

投資の手数料について

手数料の種類と、その相場感を見てもらえればと思います

【投資信託についての解説はこちら】

投資信託の手数料

購入時手数料(買付手数料)

投資信託を購入時にかかってくる手数料

購入金額 × ◯◯% =購入時手数料

0.1%なら、100万円購入すると購入時手数料は1000円

証券会社によって、購入時手数料の体系が違います
ネット購入なら全て無料だったり、一部のファンドのみ無料だったり

購入時手数料無料をノーロードとも呼びます

信託財産留保額

投資信託を売却する際にかかってくる手数料

売却額 × ◯◯% =信託財産留保額

0.1%なら、100万円売却した際の信託財産留保額は1000円

ファンドを解約する人と、今後も続ける人との不公平をなくす目的の手数料 とのことです

SBI証券の販売する2570銘柄中、信託財産留保額が設定されてるのは818銘柄です

解約手数料

投資信託を解約する際にかかってくる手数料

ほとんど見かけることはありません

信託報酬(運用管理費用)

手数料の中心になるのが信託報酬です
投資信託を運用するにあたっての必要経費で、関わってる会社の報酬が纏められています

投資信託の資産額 × 〇〇% =信託報酬(年間額)

信託報酬は

今の資産額から
毎日引かれる

タイプの手数料です

表記されてる手数料割合は年率換算です

全ての投資信託に信託報酬は設定されています

信託報酬の内訳は

  • 委託会社
    投資信託の運用など
  • 販売会社
    目論見書や報告書の配布、口座管理など
  • 受託会社
    運用財産の管理など
  • 投資信託証券
    投資先の手数料支払いなど

投資信託によって、内訳の割合や有無は変わります

一回だけの購入時手数料などとは違い、信託報酬は

基準価額に日々反映されています

信託報酬の高低は投資のリターンに大きく影響してしまいます
一般にアクティブファンドは高め、インデックスファンドは低めに設定されます

その他費用

運用後にわかってくる手数料がその他費用

購入段階ではどの程度になるかがわからないのが特徴で
運用後の決算ではっきりします
隠れコストとも呼ばれます
年率計算です

資産額 × 〇〇% =その他費用

信託報酬とその他費用を合わせて、年間の手数料と考えます

その他費用の内訳は、投資信託によって変わります

信託報酬は低いけど、その他費用が高い
という可能性もあるため、注視が必要な手数料です

手数料の相場は

【手数料(買付手数料)】

0%〜

販売証券会社によって異なります

SBI証券の場合・・
インターネットコースは無料、対面での購入は一部有料あり

引用 SBI証券
引用 SBI証券

楽天証券の場合・・
基本無料、IFAを利用の場合は手数料一部あり

引用 楽天証券
引用 楽天証券

アイザワ証券の場合・・
投資信託ごとに設定、購入金額によって変わるものも

引用 アイザワ証券

【信託財産留保額】

0%〜0.75%

インデックスファンドの多くは0%です
半数以上の投資信託が、信託財産留保額を取っていません

0.75%がもっとも高い SBI証券では1つのみ
0.3%が一番多いです

【信託報酬】

0.055%〜3.41%

信託報酬は、インデックスファンドが基本的に低く
アクティブファンドは高い傾向にあります

一番低い0.055%の投資信託は、ここに実績報酬が付くので実質はもっと高いです

現実的に最も低いのは、0.05775%
全世界株式のインデックスファンドが軒並みこの信託報酬です

信託報酬が0.1%より低いものは30個以下
0.5%より低いものは350個程です 

全世界株式インデックスファンドの相場は0.05775%
S&P500インデックスファンドの相場は0.0938%
日経平均株価TOPIXの相場は0.143%

【その他費用

相場は不明です

運用後にわかる手数料のため、事前に調べることができません
その他手数料に含む内容が、投資信託ごとに変わってくるため、信託報酬は低くてもその他手数料が高いこともあり得ます

引用 eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)運用報告書

信託報酬等は0.134%
その他手数料を合わせて0.166%

この投資信託において、その他手数料は年間手数料のうち約2割ほど
決して低い金額ではないことがわかります

ちなみに下記は別の投資信託
『SBI・V・S&P500』のその他手数料です

引用 SBI・V・S&P500 運用報告書

信託報酬0.1%のうち、その他手数料は0.01%
投資信託によって、その他手数料の比率は全然違います

解約手数料

解約時にかかる手数料です
現在、信託財産留保額以外で解約時手数料のかかる投資信託はほとんどありません
(全くないかもしれません)

『手数料』は必ず押さえておこう!

購入する投資信託の手数料は、必ず調べましょう

どんなにリターンが良くても、手数料が高いと長期投資に不向きです

積極的に運用し、利益を最大にすることが目的のアクティブファンドは
短期的な利益は非常に大きくなることがありますが
5年以上の運用で見ると、インデックスファンドよりもリターン低いものがほとんど

利益を最大にするために運用しているのに、インデックスに負けちゃうのは
手数料が大きいのが大きな理由です

アクティブファンドはともかく手数料高め
0.5%以上、3%を超えるモノもあります

爆益出ている間は気になりませんが
赤字になってしまったときには手数料が重くのしかかります
手数料は、運用益がどうであろうと取られてしまうんです

手数料を正確に覚える必要はありませんが
どんな手数料があって、購入時に気をつけるべきかは
抑えておきましょう

【手数料とリターンの関係はこちら】

【アクティブファンドの成績はこちら】

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