薬学生実務実習5〜8週間目までにやったこと【実習奮闘記】

実習奮闘記

スケジュールまとめ

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毎日やること『日報チェック』

実習生の記載した『日報』の内容確認と、それに対するコメントを入力します

日報は次の日の昼にチェックしてます

日報の内容を読んだ後、『確認』ボタンを押して『コメント』入れてます

前日に伝えたことが正しく伝わってるかを確認する作業です
理解度の確認にもなります
不明点やちょっと怪しそうなところ、課題などを吸い上げます

コメントは実習生のやる気にもつながると思っているので、一言でも入れてます

毎週やること『週報チェック』

1週間を終えた後に実習生が記載する『ふりかえり』の内容確認と、それに対するコメントを入力します

1週間の振り返りの確認は、翌週月曜の昼に行ってます

操作は、ふりかえり読んだ後『確認』ボタンを押して、『コメント』を入力して完了です

担当教員のコメントが入っていることもあるため、過去のふりかえりも見直してます

4週毎にやること『到達度チェック』

5週目と9週目には、到達度チェックを行います

流れとして、学生が自己評価で到達度チェックを入力します
その後に指導薬剤師が到達度チェックを入力します

学生と指導薬剤師で到達度の評価に差がないかを確認し、齟齬があれば話し合いと調整を行います

多くの学生が自己評価の方を低めに入力しますので、もっと出来てるよ!と声をかけてます

実習が終わるまでに、全ての項目が『2』以上になることを目指しています

5週目の取り組み

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  • 服薬指導の開始
  • 薬歴(SOAP形式)での記載
  • 脳血管疾患についての討議
  • 薬剤師の職能についての討議

私の方針として、1ヶ月目くらいから服薬指導体験を始めます
人により向き不向きもありますので、早いと1週間くらい前倒し、遅いと4週間くらい後ろにずらすのも検討です

今回対応した学生はスケジュール通り、5週目から服薬指導を開始しました

このスケジュール感は、学生にとっても忙しく感じますし、指導薬剤師にとっても準備不足感を感じるかもしれません

服薬指導、特に同じ患者さんを複数回対応して服薬状況や体調を確認することは、大学からも求められています

私も同じ患者さんを対応することで体調の変化や検査値の評価などが行えるとより良い実習になると考えています

短い実習期間で同じ患者さんを複数回対応するためには、早めに服薬指導を開始したほうがチャンスが広がりますので、多少バタバタしても5週目から開始で予定を組んでいます

教えたこと『服薬指導』

まずは服薬指導のみ体験してもらいます
鑑査は慣れてきたらで

1日1件から2件の服薬指導を目指します

5週目は 4件 服薬指導を行いました

理解が得られそうな患者さんが来局されたら、学生の服薬指導でも良いか声掛けを行います
了承が得られた患者さんのみ、学生が対応します

5週目の服薬指導は下記の内容

  • 挨拶
  • 自己紹介
    「今回薬の説明させていただきます、実習生の◯◯です」
  • 薬と用法の説明
    「本日の薬は◯◯です 1日◯回 1回◯錠で飲んでください」

服薬指導に慣れてくるまでは、指導の内容を絞って行ってもらっています

少し慣れてきたら現在の体調や受診理由も確認してもらいます


初回の服薬指導は『単剤での処方』でした
定期服用中の患者様への、薬剤の確認と説明を主に指導してもらいました

教えたこと『薬歴(SOAP)での記載方法』

服薬指導を行った患者さんの薬歴記載を行ってもらいました

まずはSOAP形式についての説明
各項目にどのような情報を入れるのかを説明します

私は

S:患者さんが話したこと
O:データによる情報 血液検査や服薬歴など
A:自分が考えたこと
P:患者さんに伝えたこと
申し送り事項:次回やって欲しいこと

こんな感じで説明しています
まずは簡単に、わかりやすくで

最初の記載は1時間近くかかってました
慣れてないのもあるし、完璧にしないといけないと考えてるんじゃないかと思います

最初は時間かけて、徐々にスピードアップを目標にするよう伝えました

8大疾患『脳血管疾患』病態、薬物治療、処方解析

来週の課題と併せて

不整脈、心房細動と心原性脳梗塞

という流れで病態の討議や実際の処方確認を行いました

学生には隙間時間で不整脈と心原性脳梗塞について調べてもらい、発表してもらいました

勉強した内容

  • 不整脈の種類と病態
  • 心房細動について詳しく
  • 不整脈の治療薬
  • 心房細動の処方箋を一緒にみる

薬剤師の職能について討議

近年の流れとして、薬局や薬剤師の職能や業務拡大があります

学生の将来設計にも影響してくると思いますので、1時間近くかけて薬剤師の仕事をピックアップしました

【薬局での仕事】

服薬指導
検査値へのアドバイス
食生活へのアドバイス
トレーシングレポート
薬の管理
OTC販売と管理
プライマリーケア
DI関係
イベント開催
実務実習
薬局の管理

【外での仕事】

学校薬剤師
在宅医療
サービス担当者会議
退院時カンファレンス
薬のお届け
地域ケア会議
薬の譲渡譲受
イベント出店
講演
MR、CRC、メーカーに勤める、麻薬取締官
薬剤師会の活動
災害
スポーツファーマシスト

薬剤師会の集合研修

市の薬剤師会が主催する集合研修です
基本ぜんぶ参加してもらってます

大体2〜3週間の間隔で開催
前期までは合計3回、今期は合計4回の開催です

1回目『実習中のマナー、災害時の薬剤師について』
2回目『学校薬剤師の業務と体験、休日急患』
3回目『セルフメディケーション、スポーツファルマシスト』
4回目『在宅について』

3回目開催は『OTCについて』

2回目開催の際に、OTCの課題が渡されていました
回答して持っていかないといけないのですが、一人だけではなかなか大変そうなので、調べ方のお手伝いしました
薬効やジャンルから成分名を当てるタイプの課題でしたね
結構難しかったです

当日はロールプレイとディスカッションだったそうです
お客さんから相談を受けて、それにどのように対応するかを検討、そしてロールプレイを行ったようです

6週目の取り組み

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  • 服薬指導
  • 心疾患についての討議

教えたこと『服薬指導』

6週目は 4件 服薬指導を行いました

服薬指導のレベルを徐々に上げていきます

風邪などの臨時処方では、疾患の確認もしてもらいます

  • 挨拶
  • 自己紹介
    「今回薬の説明させていただきます、実習生の◯◯です」
  • 疾患の確認
    「今日はどのような症状で受診されましたか?」
  • 薬と用法の説明
    「本日の薬は◯◯です 1日◯回 1回◯錠で飲んでください」

8大疾患『心疾患』病態、薬物治療、処方解析

心疾患と脳血管疾患は併せて行いました

その他疾患について

空き時間で

  • 緑内障の治療薬
  • 漢方薬と東洋医学の考え
  • 片頭痛と治療薬 トリプタン系と予防薬について

の勉強を行いました

最初に1時間程度調べてもらって、こちらが教えてもらう形式にしました

学生からのレクチャー後に、店舗の在庫を見てもらったり、注意事項を伝えたり(PG系点眼は1本2.5mlですよーとか)どのように服薬指導するかを聞いてもらったりなどしました

7週目の取り組み

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  • 服薬指導
  • 糖尿病についての討議

教えたこと『服薬指導』

6週目は 9件 服薬指導を行いました

臨時処方の際は疾患の確認を

  • 挨拶
  • 自己紹介
    「今回薬の説明させていただきます、実習生の◯◯です」
  • 疾患の確認
    「今日はどのような症状で受診されましたか?」
  • 薬と用法の説明
    「本日の薬は◯◯です 1日◯回 1回◯錠で飲んでください」

変更処方の際は変更点の確認を行います

  • 挨拶
  • 自己紹介
    「今回薬の説明させていただきます、実習生の◯◯です」
  • 変更点の確認
    「今回は◯◯の薬が変更です。」
  • 薬と用法の説明
    「本日の薬は◯◯です 1日◯回 1回◯錠で飲んでください」

質問の方法についても討議を行いました

はい・いいえ の閉じた質問と、開いた質問での返答から、欲しい情報を得るにはどのように聞けばいいかを考えます

8大疾患『糖尿病』病態、薬物治療、処方解析

7週目は糖尿病

実際の処方箋を元に、処方解析を行いました

SGLT2、ビグアナイド、フィブラート系、Ca拮抗薬

が出ている患者さんで、各薬剤の特徴、患者さんが抱えていそうな問題などを考えました

その他疾患について

認知症について】

初期集中支援チームの存在と役割を解説します

知多市広報公式チャンネルさんの動画を活用しました ありがとうございます

【メトトレキサートの使い方について】

メトトレキサート錠2mgの使い方を、添付文書を元に見直しました

癌治療での使い方 毎日投与
関節リウマチでの使い方 週2日投与 フォリアミンの服用も併せて説明

トレーシングレポート作成

医師への情報提供書『トレーシングレポート』の作成をしてもらいました

今回は残薬調整の依頼レポート作成です

当社の薬歴搭載フォーマットを利用して、丁寧かつ簡潔な文書作成を伝えます

まずは自由に書いてもらい、指導薬剤師が別途作成して照らし合わせを行いました

8週目の取り組み

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  • 服薬指導
  • 高血圧についての討議

教えたこと『服薬指導』

8週目は 9件 服薬指導を行いました

臨時処方 風邪の薬などは今まで同様に症状の確認と薬の説明を行いました

定期処方の方への服薬指導は1ステップ難易度を上げて、血液検査の結果を元に処方が適切かの判断をしてもらいます

まずは処方箋に採血結果が記載されている方の服薬指導から始めます

  • 肝機能(AST、ALT)
  • 腎機能(eGFR、Cre、Ccr)
  • 鉄欠乏貧血(Hb)
  • その他治療中の疾患関係の数値(A1c、LDL-Coとか)

これらの数値をみて

基準値から高い・低い
処方内容の妥当性
効果、症状の改善・悪化

この辺りを考えてもらいます

可能なら服薬指導の際に、数値についての話もしてもらおうと思った、のですが
今回はできませんでした

8大疾患『高血圧』病態、薬物治療、処方解析

8週目には高血圧について

血圧の基準値と、高血圧治療薬の種類を調べて発表してもらいました

Ca拮抗薬
β遮断薬
ARB
ACE阻害薬
利尿剤

これらの特徴や副作用、配合剤と組み合わせも見ていきました

自社の集合研修『OTCについて』

自社でも1回 集合研修を行いました

内容はOTCについて

ジャンルは解熱鎮痛剤と胃薬

グループディスカッションと販売ロールプレイが行われました

OTC販売はプライマリケアとしての意味もあることが説明され、緊急性の高い症状のトリアージも説明されたそうです

その他

軟膏の配合変化 それを避けるための情報収集について

『軟膏・クリーム配合変化ハンドブック』の使い方を説明しました


店舗内勉強会『フルティフォーム』

メーカーを呼んでの、店舗内勉強会を開催しました

杏林製薬『フルティフォーム』

気管支喘息について簡単な解説
フルティフォームの使い方
その他Q&A

学生には事前に、喘息とデバイスの使い方について予習をオススメしました

トレーシングレポート

副作用に関するトレーシングレポート作成を一緒に行いました

ロールプレイ

ロキソニンの使い方のロールプレイから、作用時間、半減期などを調べてもらい、患者さんにわかるような説明を考えてもらいました

PMDAから添付文書を開き調べる癖をつけていきます

インタビューフォームも見てもらいます

モデル・コアカリキュラムに沿った わかりやすい新実務実習テキスト

実習の要点をピックアップ
ある程度の教材は自分で用意する必要があります
正直、こちらがあれば実習問題無く行えると思います
(パーフェクトマニュアルは高いですから)


【0スタートの薬局実務実習〜受入申請から実習応募を受けるまで】

【薬局実習 初めての、実習スケジュール作り】

【薬学生実務実習の『初日』にやっていること5選】

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