投資から足を遠ざけてしまう大きな理由の一つは
投資詐欺があること
投資詐欺は知識を持たない人にとって見分けづらく
金額も大きくなりがちです
<わからない物には触らない>方法は
危険回避として至極まっとうです
ですが
詐欺が存在するからという理由だけで投資を避けるのは
非常に勿体無い
投資には詐欺・ぼったくり商品がある一方
真っ当で資産形成に大きく役立つ物もあるんです
詐欺を回避する有効な方法は
詐欺手法を知る事
知ることで100%避けることは出来ませんが
「これ、怪しくない?」というアンテナを立てることはできます
詐欺手法は多様で常に新しく生み出されています
大学生の間ではUSB詐欺、社会人では不動産詐欺、高齢者では特殊詐欺など
年齢問わず詐欺は存在します
今日紹介するのは、投資詐欺で最もポピュラー
いまだに使われる最強の手法が今回紹介する
ポンジスキーム
是非覚えておいてください
投資詐欺の王道「ポンジスキーム」
名称は詐欺師チャールズ・ポンジ(Charles Ponzi)の名に由来する。「あなた(御社)のお金を運用して増やし、増えた分を(「配当」などとして)あなたに支払う」などと謳って、お金(出資金)を集め、そのお金は(全くあるいは殆ど)運用されず、大部分は詐欺師の懐に入り、以前からの出資者に(実際には「配当」ではなく、ただAさんのお金の一部をBさんに渡しているだけのお金を)”配当”と偽って渡すことで、さもまともな資金運用をしているかのように装う。
引用 Wikipedia ポンジ・スキーム
要約すると
- ポンジさんの考えた詐欺手法
- 高配当(月利10%など)を謳って投資を募る
- 出資者には、最初の内は配当を行う
- いずれ連絡がつかなくなり、詐欺と気が付く
集めた資金で配当を行いつつ、さらなる出資を募集
詐欺師が希望する金額になるまで募集と配当を続けます
最初は実際に配当が来るため、出資者は信じてしまいます
信じた出資者は出資金の増額をしますが、ある日から音沙汰無くなります
最初から詐欺目的なので手元に残るものは何もありません
非常にわかりやすい参考動画です↓
金融庁発の<詐欺に気をつけるポイント>
- 金融庁への登録が無い (確認はこちらで)
不特定に販売できる業者は金融庁への登録が必要 - 「元本保証」
<出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律>第一条で禁止されてます - 「未公開株」「私募債」「上場」「必ず儲かる」「必ず値上がりする」「後で買い取る」
そのような話は、一般人には回ってきません - 「金融庁や公的機関から、認可・許可・委託・指示などを受けている」
金融庁が民間業者に委託や指示することはありません
元本保証を規制する法律はこちら
出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律
(出資金の受入の制限)第一条 何人も、不特定且つ多数の者に対し、後日出資の払いもどしとして出資金の全額若しくはこれをこえる金額に相当する金銭を支払うべき旨を明示し、又は暗黙のうちに示して、出資金の受入をしてはならない。
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=329AC0000000195
「あなただけの良い案件」は無い
マンション投資の電話、一度は受けたことありませんか?
全てが詐欺というわけではありませんが
詐欺や不誠実な案件が横行しています
ダイレクトメールなんかもそうです
チラシや家に突如押し掛ける営業もそうです
見ず知らずの人が<あなたの為だけ の 良い案件>を
教えてくれるわけがないんです
本当に良い案件なら銀行が低金利で貸し出してくれますし
儲かっているのなら上場し、株式で資金調達するでしょう
(上場詐欺もあるのでここはちょっと難しいところなんですが)
金融の専門家が、投資詐欺を相手にした動画はこちら↓
投資の相場 配当3~4% S&P500は5~10%
株を購入すると、利益の一部を株主に還元する制度「配当金」
配当金が一般より高額な株を「高配当株」呼ぶことがあります
一般的には、年間の配当金が、株価の3%以上が高配当株と呼ばれます
(株1000円に対し、配当30円だと3%)
稀に10%を超える株もありますが、多くは3~5%の間におさまります
配当金は、年間3%前後 これが相場です
株式の値上がり水準はどうでしょうか
アメリカ株式指標のうち、最も有名なものの一つ「S&P500」
アメリカの大企業500社の株価平均の指標です
世界の株式指標の中でも、成長著しい指標の一つですが
2000年以降の15年区切りでみると、平均で年間5~10%の値上がりをしています
株の収益は、年間5%程度、高くても10% これが相場です
世界で最も有名な個人投資家、ウォーレンバフェット氏ですら年20%程度とのことです
配当3%、利率5%
これを超える利益が手に入る商品は、相応にリスクが高いものとなるでしょう
詐欺ではなくても大損する可能性、長期保有に向かない可能性があります
利回りが相場より高い案件に投資をする場合は、相応の覚悟をして臨んでください
防衛策
- よくわからない投資には手を出さない
- 金融庁の発する詐欺に気をつけるポイントを押さえておく
- 年利5%を超える投資案件には注意する
- 「あなただけ」「今だけ」「この場で」には手を出さない
一般の人が買える日本の株式は法律でしっかり守られています
証券会社が破綻しても株は手元に残りますし
株を販売する証券会社も法律でしっかり縛られています
一方、非上場の株式や投資案件、オフショア投資は法律で縛られてない、守られないケースがあります
利率が高い=リターンが大きくても、失うリスクも大きくなります
投資は自己責任 リスクの高い商品を買って失敗しても助けてくれる人は居ないでしょう
自分の老後のため、資産を守るために、詐欺や危ない案件は避けるのをお勧めします
詐欺ではありませんが、こういった投資会社もあります
相場感を見るのにも大変良い動画です
【ポンジスキームの別解説記事はこちら】
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