
日本薬剤師会提供「薬剤師賠償責任保険・サイバー保険」ってどんな保険?必要な人は?
- 保険いまいちわからない
- 入ったほうが良いのかがわからない
- この保険は入ったら得?損?が知りたい
日本薬剤師会の福利厚生の一つ「薬剤師賠償責任保険」
日本薬剤師会の福利厚生の一つ「薬剤師賠償責任保険」
この保険はどんな保険なのか
どんな人が加入に向いているのか
お話していきましょう
必要な方
中小もしくは個人の薬局
基本プランのみ サイバー保険なしがおすすめ
検討しても良い方
賠償保険未加入店舗で勤務の個人
基本プランがおすすめ
二つの違い
自身の過失に対応
補償対象は、調剤や販売の過誤による
1 患者さんへの健康被害への損害賠償
2 財物の破壊
3 業務中の患者さんとの事故
充実プランは
4 見舞金や見舞品の費用
5 事故現場の保存費用
保険金は
1 基本プランは1事故1.5億円、年間4.5億円まで
対人事故は3000万円まで
2 充実プランは1事故2億円、年間6億円まで
対人事故は5千万円まで
2月15日から保険期間は1年間
中途加入も可能で、その場合保険料は下がります
加入プラン | 年間保険料 |
---|---|
【薬局】 | |
基本プラン | 3600円 |
充実プラン | 4500円 |
【薬剤師】 | |
基本プラン | 1950円 |
充実プラン | 2850円 |
薬局契約のみ
日薬会員名簿に「開設者」「法人代表者」「管理薬剤師」のいずれかで登録されてること
補償対象は、ネット関係での情報漏えい、デジタルコンテンツの被害等の損害賠償や費用
保険金は
補償内容 | 保険金額1000万円プラン | 保険金額1億円プラン |
---|---|---|
損害賠償や訴訟費用 | 1000万円 | 1億円 |
事故の対応費用 | 3000万円 | 3000万円 |
損害賠償や訴訟費用は、かかった費用の90%が補填されます
1000万円プランは13500円
1億円プランは27000円
薬剤師賠償責任保険とサイバー保険は、別の保険です
片方だけ入ることも、両方入ることも可能です
サイバー保険は薬局契約のみとなります
当保険の意義はこの二つのいずれか
薬局契約して管理者を守る
薬剤師契約して、自身を守る
当保険は加入すべきか
大体の薬局や企業では、会社で保険加入していると思います
薬剤師賠償責任保険については
中小や個人薬局は検討して良いと思います
年間の保険料の割に保険金が高額なこと
訴訟は滅多に起こることはありませんが
高額賠償判決出たら中小では潰れてしまう可能性があることが理由です
薬局契約は、既に保険加入済の薬局が入るメリットは無いでしょう
薬剤師契約も同じで、薬局で保険に入っていれば必要ありません
サイバー保険について
加入しなくていいと考えます
薬剤師賠償責任保険に比べ、割高感があります
保険にお金払うより、セキュリティを強化する方が良いと考えます
炎上への対応費用の補填などもありますが、炎上した場合は企業の信用が損なわれます
信用回復は保険では出来ません
社内の広報活動への強化する方がリスクヘッジとなると思われます
基本プランと充実プランどちらを選ぶかですが
基本プランで十分です
いまだ薬局相手にした億単位の損害賠償の話が殆ど無い事
充実プランでも2億までと、基本プランに比べ差が薄い事が理由です
判例は?
令和元年~令和4年にかけては、薬剤師相手の損害賠償判決を見つけることができませんでした
古いものではこちら
損害賠償550万円の判決です
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