日本薬剤師会推奨の保険「薬剤(商品)補償制度 (動産総合保険)」どんな保険?必要な人は?見やすく解説【薬剤師保険】

薬剤師保険
こんな方へ読んでほしい
  • 保険いまいちわからない
  • 入ったほうが良いのかがわからない
  • この保険は入ったら得?損?が知りたい

【結論】「薬剤(商品)補償制度 (動産総合保険)」が必要な方・不要な方

必要な薬局
  • なし
検討余地あり薬局
  • ハーボニー等高額薬剤の分包がある
  • 冷蔵庫ぎっしりにインスリンが入ってる
  • 無菌調整を行ってる

薬剤(商品)補償制度 (動産総合保険)はこんな保険

簡単に纏めると
  • 薬剤落下による損害補填
  • 冷蔵庫の電源切れによる損害補填
  • その他様々な原因での損害補填(パンフに記載あり)
  • 損害額-5000円が損害補填額
  • 1口 保険金~100万円/保険料4800円
  • 保険期間は1年 掛け捨て型保険
  • 火災保険併用の場合、重複支給不可 補填足りない分は火災保険併用可

薬剤(商品)補償制度 (動産総合保険)パンフレット

対象

  • 日本薬剤会正会員の薬剤師
  • 開設者、法人代表者、管理薬剤師 のいずれか

補償対象と保険金額

補償内容保険金額上限保険金額
火災、落雷、破裂、爆発
風災、雹災、雪災
建物外部からの衝突、飛来
給排水設備に生じた事故による水漏れなど
騒擾、労働争議など
盗難、水災、その他
100万円×口数損害額-5000円
(火災、落雷、破裂、爆発は
自己負担額なし)
患者宅への配達中の事故50万円損害額-5000円
冷凍、冷蔵損害100万円損害額-10000円

保険料

申し込み口数は1口~口数上限まで

上限は在庫高によって変わります

新規申し込み保険料

1口4800

口数上限は

店舗の薬剤在庫高÷100万円 まで

保険期間

2月15日まで、1年間の有期保険

中途加入も可能

Q&A

気になったことを、保険会社へ確認してみました

無菌調整について

無菌調整時に、安全キャビネット内での薬剤の落下は補償対象でしょうか

落下のみで補償の対象とはなり得ませんが、落下により破汚損が発生し使用できない

 状況となった場合は補償対象となります。

アンプルを倒してこぼしてしまった場合は、汚損で対象になるようです

冷蔵庫の故障について

冷蔵庫が故障したことによる温度変化での、薬剤の破損は補償対象でしょうか

保冷庫の経年劣化等による単なる故障に起因し発生した温度変化による薬剤の毀損は補償対象外です。

自然災害等の電源が原因での温度管理には対応してますが
古くなった冷蔵庫が壊れても対象とはならないようです

補償金額の計算

補償金額の計算は事故毎ですか?年間での合算ですか?

損害額の計算(免責金額の判定等)は事故毎に行います。

落下薬剤を一年分まとめて~というわけにはいかないようです

複数回事故について

保険期間内におきた複数回の事故はすべて補償対象ですか?

対象となります。

保険金が給付されても、保険はそこで終了にならないとのことです

保険の役割を再度考えましょう

毎回お伝えする話となりますが
保険の基礎の考え方なのでお伝えさせてください

保険は、多額の損害賠償を肩代わりしてくれる制度

みんなから集めた保険料を使って、大きな被害を負った人に保険金を渡します

この「みんな」と「大きな被害を負った人」の間に立ってるのが保険会社

保険会社は保険料を集めたり保険金給付をしています

保険会社の運営にはお金がかかる、そのお金は保険料から引いている なので

みんなから集めた保険料 > 支払う保険金の総額

集めた保険料=支払う保険金+保険販売会社の利益と費用

となります

つまり、保険は加入者は得しない制度

たまたま多額の保険金を受け取った人が居ても、不幸なギャンブルに当たったようなものです

保険は損をする、一部の人だけが損を回収できることを頭に置いておきましょう

基本的には不要な保険 だけど

大体の薬局経営者さんは、火災保険には入られてると思います

災害での大きな損害は火災保険で対応可能でしょう

「薬剤(商品)補償制度 」はそのオプションといった印象です

小さな損害に対しての保険となってます

<小さな損害には、保険ではなく現金で備える>

これは基本です ですが

一部の薬局は利用する価値があるとも考えてます

パンフレットのモデルケースにある一文

最近は単価が高い薬剤を扱うことも増えてきました。いざという時に備え、出来るだけ充実した補償でリスクに備えたいと考えました。

https://www.nichiyaku.or.jp/assets/uploads/about/2022yakuzaihoshopanfu.pdf

この状況の薬局なら利用する価値が少し出てきます

高額の医薬品をシート調剤以外で調剤する場合
落としてしまう可能性がでてきます

冷蔵庫にインスリン製剤がぎっしり入ってる薬局での冷蔵庫被害は甚大です
冷蔵庫トラブルは時々起こります

この二つのリスクヘッジとして保険を利用するのはありかもしれません

ただしその場合、購入金額は1口までにしておきましょう

大被害は火災保険で対応できる可能性があります

保険貧乏にならないよう、活用は最小限に

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