先日、このような記事が上がりました(削除されました)
企業が掛け金を支払い従業員の年金に充てる「企業型確定拠出年金」で、放置状態の資産が2021年度末で2587億円に上ることが2日分かった。
引用 共同通信
この記事を要約すると
企業型確定拠出年金制度のある企業を退職した人が
放置してる年金額は合計2587億円もあるよ
という話です
公的年金とは違い、確定拠出年金は放置すると様々な問題が出てきます
給付される側への問題点は主にこの三つ
- 運用されない
- 手数料が毎月目減りしていく
- 放置すると給付されない
この企業型確定拠出年金放置問題
私にとっては完全に自分事 でした
最初の企業を辞めてから10年放置してしまってました苦い過去があります
手数料と機会損失はいくらだったのか・・・
後悔と反省の気持ちでいっぱいです
今日の記事は、同じ轍を踏まないようにという
皆様への啓蒙のために書きます
企業型確定拠出年金って?
企業の用意する退職金制度の一つ
一般的な退職金は、会社に積立をして
退職時に一時金として全額受け取ります
積立金の運用は会社が担います
企業型確定拠出年金は、給与天引きで証券会社等に積み立てられます
積立金の運用は、各自が行います
投資するもよし、定期預金にするもよしとなってます
運用益は非課税です
給付時に課税されます
給付方法は下記3種類
- 一時金としていっぺんに全額受け取る
- 年金として5~20年の間に分けて受け取る
- 一時金として一部受け取り、残りを年金として受け取る
一時金として受け取るときは退職所得控除が
年金として受け取るときは公的年金等控除が活用できます
給付は原則60歳以上でないと受けられません
iDeCoってなに?
個人型確定拠出年金のことで、自分で作る年金です
特徴は下記の3つ
- 運用益が非課税
- 給付時に控除あり
- 基本は投資で運用
大まかには企業型確定拠出年金と同じような制度となってます
企業型確定拠出年金とは違い、ほとんどの人が利用できる制度です
【iDeCoについての詳しい説明はこちら】
退職したらどうすればいい?
以前私が使っていた「JIS&T」のホームページを使って解説します
企業によって申請先は変わります
下記のいずれかになるでしょう
Step1 住所変更の確認
諸手続き行うにあたって、住所が変わってると振り出しに戻ることが多いです
引っ越ししていたら、住所の変更をしましょう
Step2 手続きチェック
こちらに沿ってチェックしてみてください
退職後、別の職場に就職した場合の対応は主にこの3通り
- 就職先に企業型確定拠出年金がある → 就職先の指示に従う
- 就職先に確定給付型企業年金がある → 移換可能 iDeCoに移すのも可
- 就職先に通常の退職金制度がある、もしくは何もない → iDeCoに移す
この作業を、退職後6か月以内に行ってください
移換手続きをせず6か月以上経ってしまうと以下のようなデメリットが
- 手数料を取られる:4348円
- 毎月手数料を取られる:52円
- iDeCo等に移すときに手数料取られる:1100円
- 運用されない
結構大きい手数料取られるうえ、運用されないのでどんどん減っていきます
移換申請する(iDeCo)
私がオススメする証券会社、SBI証券を例にとって進めます
Step1 資料請求
上記サイトより資料請求を行ってください
企業型確定拠出年金からiDeCoへの移管書類も併せて送られてきます
Step2 申込書類の提出
届いた申込書類を記入しましょう
一部、勤め先に記入してもらう項目もあります
Step3 IDとパスワードが届く
加入者サイトへログイン可能になります
最初にログインできるかの確認はしましょう
なお
退職後6か月以上経ってしまった方も上記Step1から操作してもらえれば大丈夫です
(私は住所変更していなかったため二度手間が多く大変面倒でした。事前に済ませていただくことをおすすめします)
これで一通りの処理は完了です
以降は自動で引落か給与天引きで運用され続けます
毎年の年末調整か確定申告は忘れずに行いましょう
詳しくはこちら
確定拠出年金の放置は時間と年金、どちらも浪費してしまいます
忘れていた方、放置していた方
今日にでも書類申請しましょう
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