「投資怖い」を克服! 投資前の必須課題『生活防衛資金』の正しい貯め方・守り方

「投資怖い」を解消!老後資金作りのための『生活防衛資金』を完璧に準備する方法

「投資は興味があるけど、リスクが怖い…」

「老後資金を投資で作りたいけど、途中で暴落が来たらどうしよう?」

そう感じて、なかなか一歩踏み出せない方は非常に多いのではないでしょうか

新NISAが開始になってあと2月で2年になります
投資を始めたという方が増え続けています

現在のNISA口座数は約2700万口座となり、10年で2.7倍に増えました
しかし、まだ現役世代(18歳〜65歳)の人口約7,000万人のうち、半数以上が投資を始めていません

新NISAで投資に興味があっても踏み出せない方、その不安は投資前の適切な準備で必ず軽減できます

その準備こそが、今回解説する『生活防衛資金』です

この記事では、投資を始めるために知っておかなければならない『生活防衛資金』の話とその重要性、そして正しい貯め方・守り方を具体的に解説します

なぜ必要?投資の失敗を防ぐ『生活防衛資金』が果たす2つの役割

生活防衛資金とは、

予測不能な事態が発生した際に、生活を維持するために使う『緊急用資金』

のことです

これは、生活費や投資資金とは完全に別物として扱い、あなたの生活と投資を両方守るための『保険』だと考えてください

生活防衛資金額の目安は、月間生活費の6ヶ月〜1年分です

なぜ“生活防衛資金”が必要なのか?

「毎月収入があるから要らないんじゃない?」と思ったかた、要注意です!
人生では予期せぬリスクが降ってくることがあります

  • キャリアの転機:職場の倒産、リストラによる収入源の途絶え
  • 健康リスク: 病気や怪我による長期休職で、収入が一時的に途絶える
  • 家族トラブル: 家族の介護による休職、高額な医療費
  • 災害:地震、火災、水害による、収入源と家の消失

もし、手元の資金のほとんどを投資に使ってしまっている間に、これらのトラブルが降り掛かったら?

生活防衛資金がない状態でこれらの事態に直面すると、《投資で運用しているお金を引き出すしかない》という状況に追い込まれます
これは、「投資が損をしている最中でも、泣く泣く売却する」ことで投資を中断、失敗してしまう最大の原因となります

生活防衛資金は、投資のお金を守り、あなたが安心して投資を継続するための『セーフティーネット』の役割を果たしてくれます

精神的な柱!暴落時の「狼狽売り」を防ぐ安定剤としての効果

投資価格が一時的に大きく下落したとき(暴落時)、「怖い」「どうしよう」とパニックになるのは、その資金が『今すぐ生活に必要になるかもしれないお金』だと無意識に感じているからです

「働けなくなっても、1年間生活できるお金がある」とわかっていれば、投資口座の数字が下がっても冷静でいられます

これにより、パニックによる『狼狽(ろうばい)売り』を防ぐことができ、投資を長期間続けやすくなります

あなたの安心はいくら?『生活防衛資金』の正しい貯め方・目標額設定

それでは、具体的にいくら貯めれば安心できるのでしょうか?

目標額の計算方法:何ヶ月分の生活費が必要か?

生活防衛資金の目安は、《毎月の生活費の○ヶ月分》で考えます
働き方や家族構成によって必要な額は変わります

ライフステージ/働き方目標とする月数理由
共働き(夫婦それぞれ安定収入)3ヶ月~6ヶ月分収入源が複数あり、リスクは比較的低い
短期間の転職期間などをカバー
単身世帯
不安定な雇用形態
1年分収入源が自分一人のため、手厚く備える必要がある
子育て世帯・大黒柱1年分家族全員の生活を支える責任があり、もしもの病気・介護など長期休職のリスクに備える

【具体的な計算例】

生活防衛資金の算出には、まず毎月の生活費を調べる必要があります
可能であれば家計簿をつけて、時間がなければ概算で計算しましょう

家計簿のつけ方、おすすめ家計簿についてはこちらの記事で詳しく解説してます

生活防衛資金は、最低限必要な額=生活費 で算出します

生活費は[家賃、食費、光熱費、通信費、保険料]など、毎月必ずかかる費用です
旅費や娯楽費は含めないようにしましょう

【毎月の生活費が25万円、単身の場合】

生活防衛資金は1年分
25万円×12ヶ月=300万円

なるはやで目標額を達成するための貯蓄ロードマップ

生活防衛資金が貯まるまでは、『投資』よりも『貯蓄』が最優先です

  1. 生活防衛資金用の銀行口座を用意します
  2. 支出の把握と固定費削減: まず、毎月の支出を詳細に把握し、固定費(家賃、保険、スマホ料金など)から見直します
    削減できた金額をそのまま貯蓄に回します
  3. 『先取り貯蓄』の仕組み化: 毎月生活防衛資金の口座へ自動振り込みする設定をします
    給与振り込みの翌日がおすすめです
    自動にすれば忘れや甘えをなくすrことができます
    給与の10%〜25%ほどが理想です(無理のない範囲で)
  4. 一時所得の集中投入: ボーナスや臨時収入などが入ったら、全額生活防衛資金の不足分に充当します
    目標達成までは、貯蓄を最優先にしましょう
無理なく、生活の質をなるべく落とさない節約方法

『生活防衛資金』の正しい「守り方」:置き場所と運用法

生活防衛資金は“緊急時にすぐ使えること”が最優先です
増やすことは目的ではありません
安全性(元本割れしないこと)流動性(すぐに引き出せること)がどちらも満たす口座に保管します

最適な置き場所を選ぶ

置き場所特徴メリットデメリット
① ネット銀行の普通預金金利が高めのネット銀行の口座流動性◎安全性◎
すぐに引き出せて最も簡単
金利が低く、お金が増える効果はほとんどない
② 個人向け国債 変動10年国が発行する債券(国が保証)安全性◎(元本割れなし)
預金より金利高い
流動性△
発行から1年未満は換金できない
売却から現金化まで数日かかる
③ 目的別口座・定期預金ネット銀行で目的別に資金を分けて管理貯めている実感が持てる
普通預金より少し高金利
流動性がやや落ちる(定期預金の場合)

【結論】

目標額の半分以上は、「① ネット銀行の普通預金」(流動性が高い場所)に置いて、いつでも引き出せる状態にしておきましょう
残りは『② 個人向け国債』(安全性が極めて高い場所)でわずかに運用効率を高めるのも一つの手です

NGな置き場
  • 投資信託、株式
  • 生命保険
  • 仕組預金、外貨預金
  • 仕組債

これらの金融商品は、“元本割れリスク”や“緊急時の換金性の低さ(流動性の悪さ)”から、生活防衛資金の置き場所としては不適当です

生活防衛資金を個人向け国債で持ちたい方に気をつけて欲しいこと

投資資金と物理的に分離する

生活防衛資金用の口座と、生活費やNISA、特定口座などの投資用の証券口座とは、完全に分離させてください

生活防衛資金の口座は、『トラブル時以外引き出さない』口座として管理し、投資資金の残高と混同しないようにしましょう
これにより、投資のリスクを生活に引き込むことを防げます

生活防衛資金を貯めたら、いよいよ“投資デビュー”

生活防衛資金の目標額が貯まったら、あなたはもう安心です。大きな精神的アドバンテージを得たことになります

もう『生活費がなくなるかもしれない』という不安はありません

これから本格的に、老後資金作りのための長期投資を始められます
最初はNISAやiDeCoなどの非課税制度を活用して積み立てていきましょう

【補足】投資デビューの練習に「少額投資」はアリか?

基本的には、投資は生活防衛資金を貯めておから行います
暴落時のリスクに備えることができますし、緊急時のお助けにもなります

ですが、投資は早く始めるほど有利で勉強になりますし、長く続けるほど加速度的に増えていきます

投資の経験を積むという目的で、生活防衛資金を貯めてる間も月1000円程度の積立投資を行ってみるのをちょっとお勧めします

とりあえず投資を始めてみたいという方向けに、まずはテキスト一冊読みましょう

まとめ:投資の成功は『生活防衛資金』の準備から

今回の生活防衛資金に関するまとめ

  • 生活防衛資金は、投資資金とは完全に別物であり、投資の失敗を防ぐための“セーフティーネット”
  • 目標額は、共働きなら6ヶ月分、単身や一家の大黒柱なら1年分の生活費を参考に設定する
  • 貯め方は、固定費削減先取り貯蓄の仕組み化を徹底する。
  • 置き場所は、安全性流動性を最優先し、ネット銀行の普通預金個人向け国債に置く。
  • 目標達成後に初めて、自信を持って投資をスタートさせる。

投資始めるにはまず準備から

さあ、まずはあなたの『毎月の生活費』を計算し、目標額を設定することから始めましょう!

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