【投資信託】アクティブ投資はオススメか?SBI証券「インデックス+αランキング」2024年1月版

『インデックス+αランキング』解説
結論
  • 3年までの短期ならアクティブ>インデックス
  • 10年以上ではインデックス有利
  • 勝てるアクティブファンド選びは困難
  • 初心者はインデックスファンドを選ぼう

SBI証券が毎月発行する

「インデックス+αランキング」

インデックスファンドに勝ったアクティブファンドを紹介する記事です

稼げるアクティブファンドを紹介するのが当記事の本質ですが
アクティブ投資の難しさと
インデックスの長所を見ることのできる記事にもなっています

当記事の順位は、対インデックスとの勝率です
毎月のリターンとインデックスを比べて
アクティブの方がリターンが大きいと勝ちとなります
「1年間」なら1〜12月の計12回
12回勝利なら勝率100%です

今回はこの「インデックス+αランキング」を読んで
アクティブファンドとの向き合い方
やっぱりインデックスファンドがオススメな理由をお伝えします

比較に使われている主なインデックスはこちら

NASDAQ総合指数

【リターン】

1年3年5年10年
48%18%24%19%

【リスク】

1年3年5年10年
14.1%20.2%20.6%19.5%
https://myindex.jp/data_i.php?q=NQ1004JPY

【シャープレシオ】

1年3年5年10年
3.30.91.10.9
https://myindex.jp/data_i.php?q=NQ1004JPY

NASDAQはアメリカの市場
ハイテク系IT系など新興企業が多く所属する市場です

NASDAQ上場企業の株価平均NASDAQ総合指数
アメリカの株式インデックスの中では
比較的リスクとリターンが高いです

引用 Google

S&P500

【リターン】

1年3年5年10年
36%24%21%17%

【リスク】

1年3年5年10年
11.2%16.3%17.7%17%
https://myindex.jp/data_i.php?q=SP1000JPY

【シャープレシオ】

1年3年5年10年
2.91.410.8
https://myindex.jp/data_i.php?q=SP1000JPY

アメリカの大企業500社の平均をとったインデックス
Google、Apple、Amazon、P&Gなど、世界的大企業がぎっしり入ったインデックスとなっています

NASDAQ総合指数より、リスク・リターンともに抑えめですが
非常に優秀なインデックスです

引用 Google

MSCI ACWI

【リターン】

1年3年5年10年
19%17%13%

【リスク】

1年3年5年10年
10.9%14.9%16.8%16.1%
https://myindex.jp/data_i.php?q=MS1025JPY

【シャープレシオ】

1年3年5年10年
2.81.310.8
https://myindex.jp/data_i.php?q=MS1025JPY

全世界型のインデックスで、多数の企業と国家への分散が特徴です
投資対象国約70カ国、採用銘柄は約2900社
リターンは控えめではありますが、他に比べリスクが少ないです

SBI証券[旧イー・トレード証券]

2023年12月からの変化

インデックス

S&P500よりNASDAQ総合指数の方がリターン良くなった
NASDAQ総合指数のリターンが1年で48%と凄まじい
アクティブ並みのリターンを出している

アクティブ

全体的にほとんど変わらず
1年リターンの2位と3位の入れ替わりのみ
野村世界業種別投資シリーズのリターンは大きく減少

1年リターン

インデックス

NASDAQ総合指数の推移

7月8月9月10月11月12月1月
34%26%30%20%33%36%48%


1位 野村 世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)

7〜9月 トルコ株式オープン
10月〜11月 中欧株式ファンド
12月〜 野村 世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)

リターン100%→89% 11%下がりました
一方、NASDAQ総合指数は36%→48%と12%上昇
この1ヶ月は市場全体が伸びた感じです

1年、3年、5年リターンいずれも
野村 世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資) が1位です

【野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)】

世界各国の半導体関連企業の株式を投資対象にするアクティブファンド

2009年8月に基準価額1万円で販売開始
2024年2月で13万円を超えました

組入銘柄の上位10%には、多くの人が知る巨大企業がずらり
投資比率は上位5社だけで60%
アメリカだけで77%を占めています

2020年からの伸びがとんでもないですね

引用 SBI証券

【年利回り】

1年3年5年
88.83%35.04%38.94%

【リスク(標準偏差)】

1年3年5年10年
34.33%31.22%28.99%25.07%

【手数料】

買付手数料0
信託財産留保額0.3%
解約手数料0
信託報酬1.6%

2位 iTrustロボ

2位と3位が入れ替わり
リターン高いこちらが2位に浮上

【iTrustロボ】

世界のロボティクス関連企業の株式に投資

2016年2月に基準価額1万円で発売を開始
2024年3月で54000円を超えました

停滞したのは2022年〜2023年の間
基本は右肩上がりの成長を続けています

【年利回り】

1年3年5年
58.91%18.56%25.21%

【リスク(標準偏差)】

1年3年5年10年
25.65%23.15%23.39%24.96%

【手数料】

買付手数料0
信託財産留保額0%
解約手数料0
信託報酬1.463%
引用 SBI証券

3年リターン

インデックス

S&P500の推移

7月8月9月10月11月12月1月
25%23%24%25%23%22%24%
引用 Google

1位 野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)

10月〜 1位を維持

リターンは先月34%→35%と上昇
勝率100% 3年間の成績超優秀です

1年リターンの項目に詳細記載

2位 米国製造業株式ファンド

10月から2位になったファンドですが
2位を維持
先月の21%→23%と増加

【米国製造業株式ファンド】

アメリカの製造業に関連した株式が投資対象

2012年5月に基準価額1万円で販売開始
2023年12月で8万円くらいまで上昇しています

コロナショック後の伸びが素晴らしいですね

【年利回り】

1年3年5年
31.03%22.67%23.04%

【リスク(標準偏差)】

1年3年5年10年
18.2%19.36%20.2%19.03%

【手数料】

買付手数料0
信託財産留保額0.3%
解約手数料0
信託報酬1.87%
引用 SBI証券

5年リターン

インデックス

NASDAQ総合指数の推移

7月8月9月10月11月12月1月
20%19%18%20%19%22%24%

1位 野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)

5年リターンの1位も「野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)」
10月から維持 

リターン増加中
30%→34%→37%

1年リターンの項目に詳細記載

2位 netWIN GSテクノロジー株式ファンドBコース(為替ヘッジなし)

ひきつづきの2位
先月とリターン変わらずです

直近1年間の成績がとても良く
それ以前はほどほどだったようです

【netWIN GSテクノロジー株式ファンドBコース(為替ヘッジなし)】

投資先は、長期で成長するハイテク企業
マイクロソフト、Google、Amazon、Appleなど
米国の巨大企業が多くを占めています

1999年11月に1万円から販売開始
2024年1月で2.8万円を超えました

【年利回り】

1年3年5年
69.72%19.16%24.04%

【リスク(標準偏差)】

1年3年5年10年
21.59%22.84%21.3%19.99%

【手数料】

買付手数料0
信託財産留保額0%
解約手数料0
信託報酬1.463%
netWIN GSテクノロジー株式ファンドBコース(為替ヘッジなし)

10年リターン

10年リターンから逆転です
インデックス投資がアクティブ投資を上回ります
(インデックス19%>アクティブ13%)

インデックス

NASDAQ総合指数の推移

7月8月9月10月11月12月1月
20%20%20%19%16%15%19%

1位 日本新興株オープン

2023年7月〜 1位維持
勝率リターン共にかわらずです

10年運用でインデックスとアクティブの勝率&リターンが逆転します
日本新興株オープンの27年間でのリターンは5.6% 手数料考慮せずこの数値です

アクティブファンドの長期保有の難しさを教えてくれますね

日本新興株オープン

現在販売を中止しています

日本のグロース市場とスタンダード市場に上場している
新興企業の株式に投資するアクティブファンドです

1997年3月に基準価額1万円から販売開始
かなり歴史あるファンドです
2023年12月で3万2千円ほどです

2012年までは目減りしまくっていましたが
そこから一気に回復しました

引用 SBI証券

【年利回り】

1年3年5年
14.55%5.56%9.58%

【リスク(標準偏差)】

1年3年5年10年
18.39%21.52%23.84%20.97%

【手数料】

買付手数料0
信託財産留保額0
解約手数料0
信託報酬1.672%

2位 MHAM新興成長株オープン

先月と勝率・リターン変わらず
順位も変わらず

MHAM新興成長株オープン

投資先は、日本の上場株式のうち
高成長が期待できる新興企業

TOPIXよりも上の成績を目指します

販売開始は2000年 基準価額1万円より販売開始
23年間運用されている歴史あるファンドです
2024年1月末で22000円ほどです

販売開始から2013年までは元本割れ
そこから急激に成長しています
アベノミクスで値上がりして行ったのが良くわかりますね

引用 SBI証券

【年利回り】

1年3年5年
-4.73%-3.08%5.99%

【リスク(標準偏差)】

1年3年5年10年
19.04%21.36%23.21%20.99%

【手数料】

買付手数料0
信託財産留保額0
解約手数料0
信託報酬1.87%

長期投資ならインデックスファンド

インデックスの一つ
NASDAQ総合指数のリターン推移は

1年3年5年10年
48%18%24%19%

対して
アクティブファンド1位のリターンは

1年3年5年10年
89%35%39%12%

インデックスと同じ値動きを目指すのがインデックスファンド
インデックスファンドの特徴

  • 長期で見ると安定的に成長している
  • 短期間での爆益は望めない
  • 鉄板のファンドが存在する

インデックスファンドよりも高い成績を目指すのがアクティブファンド
アクティブファンドの特徴

  • 短期間での高収益商品がある
  • 長期投資ではインデックスに負ける 向かない
  • 安定高収益なファンドがない
  • 当たりのファンド探しが難しい
  • 信託報酬が高い

【投資期間で比べる】

1年などの短期間で、優良なファンドを選び抜くことができるなら
アクティブファンドでの投資は一考の余地があります
短期間では爆発的な利益が出るファンドが存在しますし
信託報酬の高さは短期であれば影響は軽微です

一方、10年以上の投資ならインデックスファンド一択でしょう
勝率&リターン共に高いです

【手数料で比べる】

手数料面でも
長期運用はインデックスファンド有利

例えばS&P500のインデックスファンドは
最安クラスで信託報酬0.1%未満です

一方アクティブファンドの信託報酬は1%以上が基本
1.5%を超えるファンドも多くあります

運用が長いほど、毎年かかる信託報酬は負担になります
表面の年率リターンは同じだとしても、アクティブファンドの方が収益性は下がります

【ファンド選びで比べる】

鉄板商品がないのもアクティブファンドの難しさ
投資信託は5千以上あると言われ、SBI証券に登録の投資信託でも2千以上
そんな多数のファンドの中から

  • 世界情勢
  • ファンドの質
  • 運用先の的確さ

これらの要素を駆使し
儲かるファンド一本を選び抜かないといけません

「これ買っとけ」的な鉄板ファンドがあるのはインデックスファンドの強み
勧められるインデックスファンドの条件は

  • 信託報酬が低い
  • 購入時手数料が無い
  • 純資産額が大きい
  • 優良なインデックスに連動

これらに該当するファンドは限られるため、広く紹介されています

私もオススメしやすい鉄板ファンドはこの3つ

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

SBI・V・S&P500

楽天・全米株式インデックス・ファンド


数千の中から選び出す必要なく、優良なファンドを購入できるんです

「ちょっとアクティブファンドが気になる」
という方は

過去の『インデックス+αランキング』記事も見比べて
優良アクティブファンドを探す難しさを感じてもらえればと思います

なお、過去の『インデックス+αランキング』記事はSBI証券の公式で見ることができませんので
私の過去記事から参照していただければ幸いです

SBI証券[旧イー・トレード証券]

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