社会人になってから、割とすぐに来る悩みが
保険入ったほうがいいのか問題
親や同僚、上司から加入を勧められていませんか?
将来に備えて とか
子供のために備えて とか
今から払っていけば保険料は安い とか
元本返ってくるのなら貯金と同じ とか
勧められたことあるんじゃないでしょうか?
というか、私はそのように勧められてきました
保険は『なんとなく』で買わないでください
保険の役割は
- 万が一のトラブルの際
- 家計が破綻するのを防ぐため
- お金で備える
両学長のリベラルアーツ大学では
確率小、損失大 には保険で備えましょうと言っています
備える先を明確にして
その際の必要金額を想定して
それで初めて保険を購入できるようになるんです
今日は保険、民間保険の考え方の話です
保険購入の際に、少しでもお役立ていただければ幸いです
会社員は『2つ』の最強保険に守られている
会社員(給与所得のあるひと)は、基本的には自動的に2つの最強保険に守られています
社会保険(協会けんぽなど)
厚生年金保険
ちなみに個人事業主や学生などは
『国民健康保険』と『国民年金保険』に加入します
この2つの保険加入は義務です
会社員で働く以上、入らないという選択肢はありません
普段はあまり馴染みのない保険たちですが
大変優秀な制度を取り揃えています
社会保険(協会けんぽなど)
細かい保険給付などは省きます
健康保険としての社会保険の役割は
医療費の軽減
キモになるのは2つの制度
- 医療費の一部負担(自己負担3割)
- 高額療養費制度
『医療費の一部負担』は
病院受診や薬局での支払いのうち、私たちが負担するのは3割だけ
残りは社会保険が負担してくれる制度
『高額療養費制度』は
高額な医療費のかかる治療を行った際、一定金額以上を社会保険が負担してくれる制度
収入によって私たちが払う一定額は変わります
この2つの制度によって
高額な医療費によって治療が受けられない
というリスクを大きく軽減できます
【協会けんぽの解説はこちら】
厚生年金保険
厚生年金保険は
- 長生きリスク
- 障害リスク
- 死亡リスク
この3つのリスクに備える保険制度
- 長生きリスクには『老齢年金』
- 障害リスクには『障害年金』
- 死亡リスクには『遺族年金』
遺族年金は、生命保険の保険金を計算する上での土台になる制度
給付額を試算して、足りない分を生命保険で補うのが基本となっています
加入者や状況によって、年金負担の年齢や給付金額は変わりますが
日本国が運営している年金制度が破綻するリスクは非常に低いです
【年金まとめ記事はこちら】
民間保険は公的保険の隙間を埋める
民間保険は
公的年金では足りない分を、最低限補うためのもの
過剰な保険に入るほど、保険料で生活は苦しく、老後資金が足りなくなります
たとえば
明日自分が死んでしまうとして
『子供が社会人になるまでの生活費』と『配偶者が年金をもらうまでの不足分生活費』が合わせて3千万円
遺族年金が合計1千万円もらえる
とするなら、2千万円の死亡保険金の保険で備えるのが基本です
病気に対する保険も
高額療養費と貯金で対応できない分は、その分を民間保険で補います
『社会保険』と『厚生年金保険』の加入は、多くの会社員にとって義務です
義務なので加入はしないといけません
そのために少なくない金額を払っていますので
トラブルがあった際には最大限活用をして
それでも足りない分を民間保険で補う
これが一番お得な使い方となります
そして
保険を使わなくても対応できることには、保険を使わないようにしましょう
保険に加入すると、基本的にはお金が減ります
民間保険の制度って
・100人から1万円集めて(合計100万)
・トラブルのあった一人へ
・80万円を渡す
こういった制度設計です
不安の解消や万が一のために損をして備える
これが保険制度です
そのため、保険を使わず対応できることには
自身で貯金や投資をして備えるのがお得になります
保険で儲かったという人がいたら
たまたま、不幸なギャンブルに当たってしまっただけです
大半の人は当たることなく、保険料を払うだけとなります
保険は
公的保険・公的年金を利用して
足りない部分に最低限加入するもの
みんなが買っているから
親から言われたから
保険屋さんがいい人だったから
平均だとこの金額の保険に入っているから
こういった、ふわっとした理由で保険は買わないようにしましょう
貯蓄型保険は『時間』を捨てる
『貯蓄型の保険』という商品があります
たとえば養老保険や個人年金保険(iDeCoとは違うもの)
外貨建て保険や変額保険などがあります
一般の保険は掛け捨て型
保険金や特約に応じた金額が設定されて支払いますが
払ったお金は返ってきません
貯蓄型の保険は、満期まで払い込むことでお金が返ってきます
払い込んだ一部のお金であったり、全額であったり、少し増えて返ってきたりは
保険によって変わってきます
保険+貯金型のモノもあれば
保険+投資型のモノもあります
一見すると良さそう、お得そうな貯蓄型の保険ですが
私は おすすめしません
【貯蓄型保険のデメリット】
- 保険料が高額になりがち
- 中途解約するとかなりの損
- 保険金が非常に少ない
- 長期にわたる資金拘束
- 利回りの低さ
保険と銘打っていますが、保険部分が非常に弱い!
死亡時の保険金は、家族を養ったり生活費の当てにするには足りない事が多く
特約などで補う形がほとんどです
この特約が曲者で、『掛け捨て』です
つまり貯蓄されない 満期になっても返ってこない支払いです
オプションの特約をつけるほど、満期時の返金率は下がります
利回り低いのに資金拘束が厳しい!
途中で解約すると確実に損します
毎月の保険料は高額になりがち(万単位)で、急な入り用の際の支払いに困りやすいです
しかし解約すると、損してしまいます
こんな状況を10年20年と続けるのが貯蓄型の保険です
長期間支払い続けても、利回りは非常に小さい!
個人年金保険なんかでは、トータルリターン10%を超えないくらい
コツコツと積み立てても、ほとんど増えません
一方、投資信託はどうでしょうか
アメリカの上場投資信託『VTI』の、過去20年率リターンは9.8%(配当込)
毎月2万円ずつ20年間積み立てたら
積立額480万円で利益は999.9万円まで膨れ上がります
元本の10%が増える保険なら、利益は48万円
VTIなら、利益は999.9万円
保険に毎月2万円を使うことは、将来の950万円を捨てるようなものです
儲かるための時間を捨ててしまうのが、保険なんです
貯蓄型の保険より、『国債』か『投資信託』
資産形成を行いたいなら『投資信託』を使いましょう
優良な投資信託を定期購入すれば、手間をかけず資産運用を行えます
保険では資産はほとんど増えませんが
投資信託なら増やせる可能性があります
解約時の手数料も、優良な投資信託ならかかりません
投資信託のリスクが怖いのなら、国債を買うのもいいかもしれません
個人向け国債の変動10年なら、世の中の金利に伴って利息が上下します
今後の利回りも年間0.5%以上になる事が予想されます
0.5%が続くなら、10年で5%、20年で10%分の利息がもらえます
購入後1年は売却できませんが、それ以降なら元本保証です
資産運用で考えるなら、国債の方が利回りが良く、損する可能性はほとんどありません
保険も加入したいというなら、掛け捨て型の保険を検討してみてください
県民共済なら、月2500円程度である程度の死亡保証・病気への保証が付いてきます
保険と投資を合わせた商品は、一番割に合いません
保険は掛け捨て、投資は別途 投資信託で行いましょう
【個人向け国債の記事はこちら】
【投資と時間に関する話はこちら】
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