資産運用のキモ!分散投資・ポートフォリオの基本をわかりやすく解説

「投資信託って、1つだけじゃなくて色々買ったほうがいいのかな?」

「ポートフォリオってなに?分散投資って必要??」

投資を始めてみると、さまざまな投資や投資先の情報が入ってきて、今の状態が良いのか不安と疑問がでてくるんじゃないでしょうか。

アメリカ株、全世界だ、金、不動産
いろんな投資先にいろんな情報、全部買った方がいいのか、絞った方が良いのかも悩んでしまいますよね。

結論です

優良な投資信託なら分散投資されてるため、一つだけでもなんら問題ありません

今回は、投資の基本である『ポートフォリオ』の考え方や分散投資のポイント、どんな時に自分でポートフォリオを組むべきなのかをわかりやすく解説します!

ポートフォリオとは?

投資の世界でよく使われる『ポートフォリオ』ですが、似た言葉に『アセットアロケーション』があります。

まずはこの2つの言葉の違いから整理してみましょう。

  • アセットアロケーション(大きな枠組み)
    『どんな資産の種類』に『どれだけ投資するか』という大まかな配分のことです。
    資産の種類には、代表的なものとして『株式、債券、不動産、コモディティ(商品)』などがあります。
    • 例:リスクを取ってリターンを狙う → 「株式100%」
    • 例:リスクを抑えて安定運用したい → 「株式50%:債券50%」
  • ポートフォリオ(具体的な組み合わせ)
    アセットアロケーションで決めた大枠のなかで、『どの銘柄(商品)』『どれだけ買うか』を決める具体的な組み合わせのことです。
    • 例:すかいらーくの株を50万円分、JR東日本の株を50万円分買う

料理で例えると…?

  • アセットアロケーション:「今夜はカレーをメインに、サラダを副菜にしよう!」と決めること(大枠の決定)
  • ポートフォリオ:「カレーにはジャガイモ・人参・鶏肉を入れたチキンカレーに、サラダはキャベツとトマトにしよう!」と具材を決めること(具体的な中身の決定)

なお、実際の運用現場では、これらを明確に区別せず、まとめて『ポートフォリオ』と呼ぶことも多くあります。

プロのお手本】GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の例

私たちの年金を運用しているGPIFの資産配分は、ポートフォリオの最高の教科書です。

  • アセットアロケーション(資産配分): 株式 50% : 債券 50%
  • ポートフォリオ(具体的な構成): 国内株式 25% : 国内債券 25% : 外国株式 25% : 外国債券 25%
GPIF アセットアロケーション ポートフォリオ
https://www.gpif.go.jp/operation/the-latest-results.html

非常にシンプルで無駄のない美しい配分(バランス)になっています。

なぜ分散投資が必要なの?『卵は同じカゴに盛るな』

投資の有名な格言に『卵は同じカゴに盛るな』という言葉があります。

1つのカゴにすべての卵を入れていると、カゴを落とした時に全部割れてしまいます。
しかし、いくつかのカゴに分けて盛っておけば、1つのカゴを落としても他の卵は無事に残ります。

つまり、「投資するならリスクを避けるために分散しなさい」ということです。

卵を同じカゴに盛るな
引用 金融庁「基礎から学べる金融ガイド」

上場企業が倒産する確率は決して高くありませんが(2025年の日本では1件のみ)、1社だけに全資産投資してその会社が倒産したら、目も当てられないことになってしまいます。
さらに、値動きの幅(リスク)が大きい商品ほど、長期的な運用効率(利益)は落ちやすくなります。

安全に資産を増やしていくためには、『リスクは低い方(=しっかり分散されている状態)が良い』という点を覚えておきましょう。

【疑問】「投資信託も色々な種類を混ぜて買ったほうがいい?」

ここで冒頭の疑問に戻ります。

「投資信託も、いくつか違うファンドを買って分散したほうがいいの?」

【結論】すでに分散されている、優良な投資信託なら、1つで十分です!

投資信託という商品自体が、そもそも最初からたくさんの企業に分散投資されているパッケージ商品だからです。

  • SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
    • アメリカの代表的な企業約500社に分散
  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
    • 全世界約70カ国・2,000以上の企業に分散
  • ニッセイ外国株式インデックスファンド
    • 日本を除く主要先進国24カ国・約1,300社に分散

『分散したつもり』の落とし穴に注意!

例えば『S&P500』と『オール・カントリー(オルカン)』の2つを買ったとします。
一見、分散できているように思えますが、実は現在のオルカンの中身の約6割はアメリカ株(S&P500に含まれる企業など)です。

そのため、この2つを買っても『アメリカ株が投資の中心であること』には変わりがなく、分散効果はそこまで高まりません。

もし「もっと分散したいな」と思ったら、複数買い足すのではなく、『より広く分散されているファンド1つ(例:S&P500からオルカンへ)に絞る』のがおすすめです。
既存分を売却して買い直すのも手ですし、積立などの新規購入先を変更するだけでもOKです。

色々な投資信託に手をつけてしまうと、管理が複雑になってストレスの原因になります。
所有する投資信託はできるだけシンプルな方が、管理がずっと楽になりますよ。

自分でポートフォリオを組む(複数組み合わせる)べきケース

基本的には『優秀なインデックスファンド1つ』で十分ですが、以下のような投資を行う場合は、自分でしっかりポートフォリオを組む(分散する)必要があります。

  1. 高配当株投資
  2. 株主優待株投資
  3. 新興国の投資信託
  4. 1つの国だけに特化した投資信託(※米国を除く)

なぜこれらはポートフォリオを組む必要があるの?

  • 高配当株・優待株
    業績によって配当金が減ったり優待が廃止されたりするリスクがあるためです。
    数社だけに投資するのは危険なため、通常は30社以上に分散してポートフォリオを作ります(そのため、少し中級者向けです)
  • 新興国や単一国の投資信託
    その国の政治や情勢によって価格が激しく上下(高リスク)します。
    特に新興国はかなりのハイリスク。過去の新興国投資信託を見ていると、単品で資産運用とするのはリスクと成長性でお勧めできません。
    こうしたハイリスクなファンドを持つ場合は、リスクを抑えるために他のファンドや債券などを組み合わせましょう。

※なお、米国単独の投資信託(S&P500や全米株式など)については、米国企業自体がグローバルに展開している点と、これまでの成長の歴史を鑑みても、1つだけで十分な資産運用になると考えられます。

まとめ:ポートフォリオを意識して賢く運用しよう!

資産運用を成功させるためには、自分のリスク許容度に合わせた『ポートフォリオ(資産の組み合わせ)』を考えることが極めて重要です。

一から自分で銘柄を選んでポートフォリオを作るのは大変ですが、『投資信託』を活用すれば、たった1つの商品を買うだけで、プロが作ったポートフォリオを簡単に利用することができます。

  • ポートフォリオが何かを知り
  • 今の自身のポートフォリオがどんな状況かを確認し
  • 極力いじらなくて良いポートフォリオで長期間保有し続ける

これが長期投資を続ける一つのコツと言えるでしょう。

繰り返しになりますが、投資先はできるだけシンプルにするのがお勧めですよ!

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