「銀行の定期預金より、圧倒的に利息が高い!」
そんな魅力的な言葉で紹介される『仕組預金』。
「老後資金を少しでも増やしたい」「損はしたくないけれど高い利息が欲しい」と考えている40代・50代以上の方にとって、非常に魅力的な商品かと思います。
しかし、結論から言うと、老後資金を作る上で『仕組預金』はおすすめできません。
一見お得に見える高金利の裏には、『預金者側が大損をし、銀行側だけが得をする仕組み』が隠されているからです。
私の知人にも、高金利につられて利用を開始した方がいます。
始めた当初は高金利でしたが、1年ほどで市場金利が徐々に上がったため、結果として普通の定期預金以下の条件になってしまいました。
中途解約できないタイプだったため、結局『勉強代』と思って見ないことにしていたそうです。
今回は、仕組預金の基本から、40代以降の方が絶対に知っておくべき『おすすめしない3つの理由』、そして大切な資産を守りながら安全に運用できる『個人向け国債』という賢い選択肢についてわかりやすく解説します!
💡 この記事でわかること
- 『仕組預金』と普通の定期預金の違い
- 仕組預金をおすすめしない『3つの決定的な理由』
- 大切な資金を減らさず、安全に利回りを得る『個人向け国債』の魅力
そもそも『仕組預金』とは?普通の定期預金との決定的な違い
仕組預金とは、『デリバティブ(金融派生商品)取引を組み込んだ預金商品』のことです。
複雑な『仕組み』を取り入れた、預金という名の投資商品が『仕組預金』です。
【仕組預金とは】
デリバティブ取引を組み込んだ預金商品の総称です。一般の預金より高い金利が期待できる反面、一般の定期預金とは異なり、商品内容に応じて、銀行が預入日以降に満期日を選択できる権利を持っていたり、為替相場によって払戻時の通貨等がきまったりなど、一般の預金にない特徴があります。
引用:全国銀行協会『仕組預金』
『預金』という名前がついていますが、私たちが普段使っている円預金や定期預金とは全く別物の『リスクがある金融商品』です。
- 普通の定期預金: 元本保証で、途中で引き出しても元本は減らない。
- 仕組預金: 利息は高めだが、元本保証ではないものも多く、実質的には『投資』に近い商品。
仕組預金は、大きく分けて『為替レートで結果が変わるタイプ』と『市場金利で満期日が変わるタイプ』の2種類があります。
タイプ1:為替レート変動型(元本割れリスクあり)
判定日の『為替レート(円とドルの交換比率など)』によって、満期日に受け取る通貨が変わる商品です。
例えば、判定時にあらかじめ決められたレートより『円高』になっていた場合、元本が円ではなくドルなどの『外貨』で返ってくる仕組みになっています。
- 例:1ドル=105円から103円(円高)になった場合
預けた時は105円ですが、受け取る時は103円分の価値しかない1ドルで返却されます。
つまり『元本割れ(損)』が発生します。
さらに、そのドルを円に戻す際には為替手数料も引かれてしまいます。
将来の為替レートを正確に予測することはプロでも不可能です。
『高い金利』をもらう代わりに『為替暴落による元本割れリスク』を預金者が背負わされているのが、この商品の本質です。
タイプ2:市場金利連動型(長期間の資金拘束リスクあり)
市場金利の動きに合わせて、銀行都合で満期日(預ける期間)が変わる商品です。
一応の満期が『1年』と設定されていても、銀行側の判断で『最長10年』などに延長されます。
具体的には、銀行に有利な形で以下のようにコントロールされます。
- 世の中の金利が上がった時 ➔ 銀行は満期を『延長』する(低金利であなたからお金を借り続けられるため)
- 世の中の金利が下がった時 ➔ 銀行は満期を『短縮』する(高い利息を払い続けると銀行が損をするため)
途中解約しようとすると高額な違約金を取られるため(解約自体ができないものもあります)、元本が返ってくるタイミングは完全に銀行任せになってしまいます。
知っておきたい『仕組預金と預金保険制度(ペイオフ)』
万が一、お金を預けている銀行が倒産した際、保護される制度を『預金保険制度(ペイオフ)』と呼びます。
預金保険制度は、日本の銀行が倒産した際に『普通預金や定期預金などを対象に、預金者1人あたり元本1,000万円までとその利息』を保護してくれるありがたい制度です。
しかし、注意しなければならないのは、すべての仕組預金が保護されるわけではないという点です。
- 保護対象: 日本円で運用され、日本円で返ってくる仕組預金
- 保護対象外: 外貨預金や、元本が外貨で返ってくるタイプの仕組預金
『銀行だから絶対安心』と思い込まず、万が一のリスクも知っておくことが大切です。
詳細はこちら🔗 預金保護制度についての詳細・注意点はこちら
私が『仕組預金』を絶対におすすめしない理由3選
40代以降の資産形成において重要なのは、『無理なリスクを取らず、大切な資産を守りながら運用すること』です。
その観点から、仕組預金を強くおすすめしない理由を3つ解説します。
理由1:銀行だけが得をして、預金者が得『できない』システムだから
仕組預金の本質は、『リスクは預金者が追い、利益(リターン)のおいしい部分は銀行が回収する』という仕組みにあります。
例えば、為替レート型の仕組預金の場合:
- 1ドル=100円が『110円(円安)』になった場合
- 銀行は円で返却(100円のまま)。預金者は本来得られたはずの為替益を得られません。
- 1ドル=100円が『90円(円高)』になった場合
- 銀行は損を避けるためにドルで返却(90円分)。預金者が含み損を抱えます。
このように、どう転んでも銀行側が損をせず、預金者側だけが損をする非常に不公平な商品設計になっているのです。
理由2:『資金拘束』で急な出費に対応できない!
仕組預金は基本的に中途解約ができません。
やむを得ず途中で引き出そうとすると、高額な解約違約金が発生し、元本割れしてしまいます。
- 「病気や怪我で急なお金が必要になった」
- 「もっと条件の良い運用先を見つけた」
そう思った時でも、自由にお金を出せる流動性(使い勝手の良さ)が全くありません。
預金の役割は『貯蓄』。
必要に応じて、流動的に使えなければ、いざという時の役に立ちません。
特に40歳代以降の年齢では、怪我や病気、お子さんの進学や家のトラブルなどで急な出費や大きな出費が起こりやすいです。
預金は流動性の高いもので管理する必要があります。
理由3:仕組みが複雑で『よくわからない商品』だから
世界的な投資家であるウォーレン・バフェット氏の有名な教訓に、『自分の理解できないものには投資しない』という言葉があります。
仕組預金は、非常に仕組みが複雑です。
- 中間の手数料がどれくらい取られているのか不明
- 銀行がどうやって利益を出しているのか不透明
- どのようなリスクを自分が抱えているのか直感的に理解しづらい
ブラックボックスが多い商品は、買い手にとって圧倒的に不利になりやすいです。
『よくわからないけれど金利が高いから』という理由で大切なお金を預けるのは、資産を守るためにも避けましょう。
主な銀行の『仕組預金』一覧(参考)
大手ネット銀行などで販売されている主な仕組預金です。
名前は魅力的ですが、いずれも上記のリスクを抱えています。(※一部は販売停止しているものもあります)
| 銀行名 | 商品名 | 基準タイプ | 満期期間など |
| SBI新生銀行 | パワード定期 パワーステップアップ預金2 | 為替レート 市場金利 | 1ヶ月〜1年 3年〜10年 |
| ソニー銀行 | 円定期plus+ 為替リンク預金 | 市場金利 為替レート | 1年〜10年 1ヶ月 |
| 楽天銀行 | 楽天エクステ預金 楽天デュアル定期預金 | 為替/市場金利 為替レート | 1年〜15年 2週間 |
40代からの賢い選択!『仕組預金』より『個人向け国債』をおすすめする理由
『高金利に惹かれるけれど、仕組預金が危険ならどうすればいいの?』
そう思った方に、自信を持っておすすめできる運用先が『個人向け国債(変動10年)』です。
仕組預金と『個人向け国債』を比較すると、どちらが資産を守るのに適しているかが一目瞭然です。
| 比較項目 | 仕組預金 | 個人向け国債(変動10年) |
| 元本保証 | ✖️(外貨返還等で損をするリスクあり) | ⭕️ 国が元本と利息を完全保証 |
| 中途解約 | ✖️(原則不可・解約時は大損) | ⭕️ 1年経過後はいつでも解約可能 |
| 資金の拘束 | ⚠️ 解約不可、期間延長、解約手数料あり | ⭕️ 2年目以降は自由に出し入れOK |
| 金利の柔軟性 | ✖️ 長期間の金利固定(金利上下に対応不可) | ⭕️ 世の中の金利上昇に合わせて上昇 |
個人向け国債(変動10年)が安全資産である理由2選
- お金が必要になったら『中途換金』できる(資金拘束がない)
購入から1年経過すれば、いつでも国が買い取ってくれます。
直近2回分の利息相当額が引かれる程度で、元本そのものは100%守られます。 - 金利が上がれば、自分のもらえる利息も上がる
『変動10年』は半年ごとに金利が見直されます。
今後日本が金利上昇局面に入っても、世の中の金利に合わせて自動的に利率が高くなります(最低金利0.05%も保証)。
リスクを取って資金を拘束される仕組預金を買うくらいなら、国が元本を保証してくれて、いつでも解約できる『個人向け国債』に預ける方が圧倒的に安全で賢い選択です。
あわせて読みたい🔗 仕組預金(楽天エクステ預金等)と個人向け国債の詳しい比較記事はこちら
まとめ:目先の金利に惑わされず、理解できるものに投資しよう
仕組預金は『預金』という名前がついてはいるものの、実態は預金者側にリスクが偏った複雑な金融商品です。
【仕組預金をおすすめしない理由のおさらい】
- 得『できない』システム: 銀行が得をして預金者が損をする構造
- 資金拘束: 途中で解約できず、数年から10年以上お金が縛られる
- 理解しづらい: 手数料やリスクの構造が不透明で危うい
預金の役割で大切なのは、『急なお金が必要なときに困らない資金の流動性』と『絶対にお金を減らさない安全性』です。
「定期預金よりも良い運用先に預けたいけれど、損は絶対にしたくない」という方は、ぜひ『仕組預金』ではなく『個人向け国債(変動10年)』を活用してみてください。
個人向け国債は証券会社で購入できます。
SBI証券でも購入できるので(初回はキャッシュバックあり)、ぜひ活用してみてください!
初回購入がお得🔗個人向け国債のお得な購入キャンペーン【SBI証券】
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