資産形成を先送りしていませんか?
『投資には興味があるけれど、ちょっと面倒だし始めるのはまだ先でいいかな……』
そう思って資産形成を先送りしていませんか?
最近の日本は、賃金水準が上昇傾向にあります。
実質賃金がプラスに転じたり、新卒者の初任給や年収が増加していたりと、コロナ前まではほぼ横ばいだった年収が一気に上向いているニュースを目にする機会も増えました。

一方で、物価の上昇も続いています。

賃金の伸びが物価高に追いついている場面もありますが、以下のような点には注意が必要です。
【注意点1】中小企業の賃上げペース
大企業に比べて中小企業では賃上げの幅が限定的な場合があり、勤務先による差が開いています。

【注意点2】年齢に伴う昇給ペースの変化
40代後半以降になると、若手期に比べて昇給の伸び率がゆるやかになる傾向があります。

『今は良くても、将来的な負担増に備えておきたい』——そんな現代だからこそ、20代のうちに知っておいてほしい知識が『複利(ふくり)』です。
『若い』ということは、『老後までに十分な時間がある』ということでもあります。
この時間を最大限に活用できる強力なツールが『複利』です。
結論から言うと、投資は『元本の多さ』よりも『かけた時間の長さ』が圧倒的に有利になります。
なぜ時間が重要なのか、複利の仕組みと具体的なシミュレーションを交えて分かりやすく解説します。
『単利』と『複利』の違いとは?
投資における資産の増え方には、『単利』と『複利』の2種類があります。
- 単利(たんり): 最初にあずけた『元本』だけに利息がつく仕組み
- 複利(ふくり): 元本だけでなく、『ついた利息』にもさらに利息がついていく仕組み
言葉だけではイメージしづらいので、100万円を年利1%で預けた場合の例を見てみましょう。
【単利の場合】
- 1年目: 100万円 + 1万円(100万円の1%)= 101万円
- 2年目: 101万円 + 1万円(100万円の1%)= 102万円
毎年同じ金額が増えていく、比例で一直線の右肩上がりが単利の特徴です。
【複利の場合】
- 1年目: 100万円 + 1万円(100万円の1%)= 101万円
- 2年目: 101万円 + 1.01万円(101万円の1%)= 102.01万円
2年目の時点で、複利の方が『100円(0.01万円)』多く増えています。
『たった100円の差?』と思うかもしれませんが、時間が経つにつれてこの小さな差が雪だるま式に膨らんでいきます。
長期運用で爆発する『複利の凄さ』
期間を延ばしてシミュレーションしてみましょう。
仮に100万円を年利5%で20年間運用した場合、どれくらい差が出るでしょうか?
| 運用方式 | 20年後の合計(元本+利益) | 利益のみ |
| 単利 | 200万円 | 100万円 |
| 複利 | 271万円 | 171万円 |
単利に比べて、複利は71万円も多く増える結果になりました。利益だけで見ると約71%増です。
複利による利益の増え方は直線的(1次関数的)ではなく、後半になればなるほど傾斜が急になる『指数関数的(雪だるま式)』なカーブを描きます。

【毎月5万円・年利5%で積み立てた場合のシミュレーション】
(元手0円からスタートした場合)
- 3年目: 投資元本 180万円 ➔ 利益 約13.8万円(元本の約0.08倍)
- 15年目: 投資元本 900万円 ➔ 利益 約436万円(元本の約0.48倍)
- 30年目: 投資元本 1,800万円 ➔ 利益 約2,361万円(元本の約1.31倍!)
30年運用すると、なんと投じた元本以上の利益(2,361万円)が生まれます。
時間が経つほど利益の伸びが加速度的に上がっていくのが分かります。
『早く始めた人』が圧倒的に勝つ理由
複利の効果を最大化するために不可欠な要素が『時間』です。ここで一つの比較をしてみましょう。
- Aさん(20歳スタート): 毎月3万円を20年間(40歳まで)積み立て、その後20年間放置(合計40年間運用)
- Bさん(40歳スタート): 毎月6万円を20年間(60歳まで)積み立て(合計20年間運用)
※条件:年利5%、60歳時点で比較、どちらも『合計投資元本 1,440万円』。
| パターン | 毎月の積立額 | 運用期間 | 投資元本 | 60歳時点の利益 |
| Aさん(20歳〜) | 月3万円 | 40年間 | 1,440万円 | 約2,041万円 |
| Bさん(40歳〜) | 月6万円 | 20年間 | 1,440万円 | 約746万円 |
自分で出した元本(1,440万円)は同じですが、20歳から時間をかけて運用したAさんの方が、利益が2.7倍以上(約1,300万円の差)高くなります。
後から資金量を増やしても、積み重なった『時間の差』を埋めるのは容易ではありません。
BさんがAさんの利益に追いつくには、毎月約8.6万円(Aさんの積立額の約2.8倍)を積み立てる必要があります。
複利において時間がどれほど強力に機能しているかが伝わる例です。
まとめ:少額でも『今』始めることが最大の資産になる
『毎月1万円しか回せない……』
『手元にまとまった資金がない……』
最初はそれで問題ありません。資産形成において最も大切なのは『1日でも早く始めること』です。
20代のうちに少額からでも積立投資をスタートしておけば、時間が育んだ『複利の力』が将来の自分を助けてくれます。
若いうちの昇給に合わせて少しずつ積立額を増やしていければ、複利の効果はさらに高まります。
資産形成において、『一番若い日』は『今日』です。
手間や時間を理由に迷っている方は、まずは1,000円などの少額からでも第一歩を踏み出してみませんか?
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