日本国債のキホン
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日本国債は
日本国が元本返還と利払いを保証する債券です
債券とは、国や企業が広くから募集する借金です
満期まで保持すれば購入価格、もしくは購入価格より高い金額で換金(償還と呼ぶ)されます
多くの債券は、購入から償還までの期間に利息を受け取れます
例えば日本国債
![日本国債 チャート](https://fpharmany.com/wp-content/uploads/2023/04/2e371cd2d5f2673dbdb685a46884d0aa.jpg)
信用とリスク
日本国債は、元本返還と利払いが遅れる(デフォルトと言います)可能性は極めて低い
リスクの小さい、安全性の高い資産です
–例えばこんな時、こんなことがあったら
元本が返還されない・利払がされないかもしれません
・日本が物理的に無くなる
・日本の財政が破綻する
・革命が起きて日本が無くなる
・日本が戦争する
安全資産といえば銀行預金ですよね
日本国債を銀行預金と比べてみましょう
《 銀行預金と比べて優れてるところは 》
○ 倒産のリスクがない
○ 利息が高い
《 銀行預金に劣るところは 》
× 払い戻しに一手間かかる
× 購入できる金融機関が限定される
安全性で言えば銀行よりも上ですが
流動性=引き下ろしたり預けたり については銀行の方が手軽です
元本と利息
日本国債券は
- 満期まで持つと購入額で買取(償還と呼びます)
- 元本の償還は、利益なければ非課税
- 利払いは年に2回
- 利息には課税されます(20.315%)
- 募集時の利率は市場によって変動
- 最低利率は0.05%
個人向け国債の種類
個人が購入できる国債は現在2種類
「個人向け国債」と「新型窓口販売国債」
新型窓口販売国債は略して「新窓販国債」と呼ばれたり
証券会社によっては「利付国債」と呼ばれます
どちらも毎月発行されます
個人向け国債
個人向け国債は
固定金利3年、5年と、変動金利10年の3択
固定金利は最初の金利で満期まで
変動金利は半年ごとに利率見直し
金利は実勢金利を元に決定されます
個人向け国債は、購入後1年間は中途換金できません
1年後からは満額で中途換金できます
その際、1年分の利息は引かれて換金されます
最低1万円から購入可能
毎月発行されています
下記財務省のホームページから引用です
![日本国債](https://fpharmany.com/wp-content/uploads/2023/04/ff7c8d58a50313eccbd0b114df3cfe38.jpg)
利付国債(新窓販国債)
利付国債は
固定2年、3年、10年の3択
(2年は発売しないことも)
利付国債は、中途換金ができません
途中で売りたくなった時は市場価格で売却することになります
これつまり
中途換金すると元本保証ではない
ということです
満期まで持つことが前提の国際になっています
購入後はいつでも(1年待たずに)売却できます
最低5万円から購入可能
毎月発行されています
個人向け国債 | 利付国債 | |
中途換金 | 元本保証 | 市場価格(元本割れリスクあり) |
変動金利 | あり | なし |
利回り | 低め | 高め |
最低購入価格 | 1万円 | 5万円 |
下記財務省ホームページより引用
![日本国債](https://fpharmany.com/wp-content/uploads/2023/04/086864357c09c49a806aeb80efda287e-1024x711.jpg)
個人向け国債と利付国債 どちらがおすすめ?
個人向け国債 | 利付国債 | |
中途換金 | 元本保証 | 市場価格(元本割れリスクあり) |
変動金利 | あり | なし |
利回り | 低め | 高め |
最低購入価格 | 1万円 | 5万円 |
手軽さと換金のしやすさから
個人向け国債をおすすめします
個人向け国債をおすすめの理由は
「中途換金が元本保証」なところ
銀行預金の代わりとして使うなら
元本が還ってくることはとても重要です
利率は利付国債と比べ劣りますが
銀行よりは高いのでヨシ!
国債 どうやって活用する?
![](https://fpharmany.com/wp-content/uploads/2023/04/R0017992-1024x751.png)
銀行預金の一部を国債にする
1年以上生活できる貯金があって
毎月の支出は給与で賄えている方
貯金の一部を国債に替えておくのはいかがでしょう?
銀行預金のように自由な引き下ろしはできませんが
当分使う宛のない貯金なら、困ることは少ないでしょう
1年以上使わない貯金なら検討余地ありますよね
大手銀行が金利0.001%のこの時代に
個人向け国債 変動10年は0.3%の利息です
倒産するリスクありませんし
1年以上保持できれば元本割れもしません(利息は減ります)
すぐには使わないけど、20年以上(長期投資)運用できるか不透明
元本が保証されて、リスクが少なくて
銀行預金より利回りを良くしたい
そんな方にぴったりです
50歳以降の資産形成に組み込む
50歳を超えてくると、資産額もかなり膨らんできます
資産の多くを投資に回している方、特に株式投資に回している方は
日々の値動きに惑わされてくる頃では無いでしょうか
株価は日々上下動します
時には暴落で半額以下まで落ちる事もあります
いざ取り崩す時に含み損だったらどうしよう
そう思われたことはありませんか?
今のような考えが頭をよぎり始めたら
リスクを下げる資産配分を検討です
資産の一部に国債を入れてみるのはどうでしょうか?
株式100%から株式と日本国債50%ずつに変えてみる
![アセットアロケーション](https://fpharmany.com/wp-content/uploads/2023/04/White-and-Blue-Simple-Monthly-Budget-Pie-Chart.png)
こういった資産配分のことを
アセットアロケーション
と呼びます
【アセットアロケーション・ポートフォリオについてはこちら】
資産配分(アセットアロケーション)は
年齢、仕事、自分の現状、目標額などで変わってきます
自分にとって心地よいリスクになるよう
株式や債券の比率を変えるのが一般的です
資産の変動がストレスになる状況は
リスクを取りすぎている可能性があります
ここで言う「リスク」とは値動き幅の大きさのこと
リスクが大きいと資産運用がブレる可能性が高まります
ファンドの海さんのホームページから引用します
例えば、先進国株式100%の資産の場合
リスクは19.59%
![ファンドの海](https://fpharmany.com/wp-content/uploads/2023/04/44824c23a6f2b6b1dc8c8e8d31b2a407-930x1024.jpg)
日本国債(リスク0)と先進国株式を50%ずつの場合
リスクは9.79%
![](https://fpharmany.com/wp-content/uploads/2023/04/770c7fcd566882c46844aa08669016d8-933x1024.jpg)
老後資金作りは長期投資
20年、30年と長期間にわたって運用します
長期投資で大事なことは、投資を続けることです
多くの方が値動きのストレスに耐えられず、投資を辞めてしまいます
リスクは、自分に合わせて調整しましょう
日本国債を組み入れることで、リスクは一気に下がります
50歳以降は、資産運用の後半戦です
たまには資産配分について
リスクがちょうど良いか、見直してみてはいかがでしょうか
【図解即戦力 債券のしくみがこれ1冊でしっかりわかる教科書】
債券について、投資初心者にもわかりやすく解説されてます
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<こんな方へ読んでほしい>
国債や債権について全く知識のない方
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