安全に資産を増やしたいけれど、株や投資信託にはどうしても抵抗がある。そんな投資未経験の方におすすめの選択肢が『日本国債』です。
『国債』と聞くとなんだか難しそうに思えますが、実は銀行預金と同じくらい、あるいはそれ以上に安全と言われる強力な『安全資産』なんです!
この記事では、国債の基本から、銀行預金との違い、 そして初心者におすすめの具体的な活用方法まで、わかりやすく解説します!
そもそも『日本国債』ってなに?基本をチェック!
カンタンにいうと、日本国債とは
日本国が発行する、元本返還と利払いを保証した確実性の高いお守り(債券)
です。
そもそも『債券(さいけん)』とは、国や企業が『お金を貸してください』と広く募集する、いわば借用書のようなもの。
つまり、あなたが日本国債を買うということは、『国にお金を貸す』ということになります。
国債には以下のような基本のルールがあります。
- 満期まで持てば、お金が戻ってくる
あらかじめ決められた期間(満期)まで持っていれば、購入した金額がそのまま戻ってきます(これを「償還(しょうかん)」と言います)。 - 定期的にお金(利息)がもらえる
お金を貸している期間中、利息を受け取ることができます。
国が破綻しない限り、貸したお金と利息はしっかり戻ってきます。
これが『日本国債は安全』な最大の理由です。
《 もしもの時のリスクは? 》
「元本が返ってこない」「利息が払われない」という事態(デフォルト)が起きるとすれば、それは「日本という国が物理的に消滅する」「日本の財政が完全に破綻する」「戦争や革命が起きる」といった、日本の歴史がひっくり返るような超一大事の時だけです。そのため、リスクは極めて低いと言えます。
銀行預金と何が違うの?メリット・デメリットを徹底比較
「安全にお金を置いておくだけなら、銀行預金で十分じゃない?」と思うかもしれません。
そこで、日本国債を銀行預金と比べてみましょう。
銀行預金より優れているところ
- 銀行の『倒産リスク』がない
銀行に預けているお金は『1銀行につき1,000万円まで』しか国に保護されません(ペイオフ制度)。しかし、国債は国そのものが保証しているため、1,000万円を超えても全額が保護されます。 - 利息が高い
大手銀行の普通預金金利に比べ、国債のほうが高い利息なことがほとんどです。
銀行預金に劣るところ
- 引き出す(換金する)のに一手間かかる
ATMで24時間いつでも引き出せる銀行預金とは違い、国債を現金に戻すには、購入した金融機関で手続きを行う必要があります。 - 買える場所が限られる
どこの銀行でも買えるわけではなく、国債を取り扱っている証券会社や銀行など、限定された金融機関で購入する必要があります。
【結論】
『安全性と金利』で言えば銀行よりも上ですが、いつでもすぐ使えるという『手軽さ(流動性)』については銀行預金が圧倒的に有利です。
個人が買える国債は2種類!どっちがおすすめ?
現在、個人が購入できる日本国債には『個人向け国債』と、市場で売買される『利付国債(新窓販国債)』の2種類があります。
まずは、2つの違いを表で見てみましょう。
| 項目 | 個人向け国債 | 利付国債(新窓販国債) |
| 途中の解約 (中途換金) | いつでも元本保証! (1年経過後) | 市場価格での売却 (元本割れのリスクあり) |
| 金利のタイプ | 固定金利(3年・5年) 変動金利(10年) | 固定金利(2年・3年・10年)のみ |
| 利回りの高さ | 利付国債に比べると低め | 個人向け国債に比べると高め |
| 最低購入価格 | 1万円から | 5万円から |
| 発行頻度 | どちらも毎月発行 | どちらも毎月発行 |
基本は『個人向け国債』がにおすすめ!
投資が初めての方や、手軽に安全にお金を運用したい方には、間違いなく『個人向け国債』がおすすめです。
おすすめする最大の理由は、『途中で解約しても元本が保証される(元本割れしない)』という点です。
購入してから1年間は解約できないというルールはありますが、1年が過ぎれば、いつでも国が満額で買い取ってくれます(※直近2回分の各利子[税引前]相当額×0.79685が差し引かれますが、元本そのものが減ることはありません)。
一方の『利付国債』は、途中でやめたい時にその時の市場の価格で売る必要があるため、タイミングによっては損をしてしまう(元本割れする)リスクがあります。
銀行預金の代わりとして使うなら、いつでも1万円から始められて元本が戻ってくる『個人向け国債』を選びましょう。
日本国債はこう使う!おすすめの活用シーン2選
安全で頼もしい日本国債ですが、具体的にどう生活に取り入れればいいのでしょうか?
初心者におすすめの活用法を2つご紹介します。
① 定期預金の一部を国債に『引っ越し』させる
もしあなたに『1年以上は絶対に使う予定がない預金』があるなら、その一部を個人向け国債(特に変動10年)に替えておくのがおすすめです。
定期預金や貯蓄型の保険を利用している方は、特に検討してほしいです。
生活費や、急な出費に対応するための貯金は銀行に置いておくべきですが、当分使う宛のないお金を銀行に眠らせておくのはもったいないです。
個人向け国債の『変動10年』は、最低でも0.05%の金利が保証されており、市場の金利が上がればそれに併せて利息も上がっていきます。
「すぐには使わないけれど、20年も30年も引き出せない長期投資(株など)に回すのは怖い……」という方にぴったりな預け先です。
【あわせて読みたい】『変動』『固定』どっち選ぶ?個人向け国債選び方のポイントを解説
② 50歳以降の『守りの資産形成』に組み込む
50代を超えてくると、これまでに貯まった資産の額も大きくなってきます。
すでに株式投資などを始めている方の中に、「日々の価格のドタバタした値動きに、心が疲れてきた……」という方はいませんか?
株は大きく増えるチャンスがありますが、時には暴落して資産が半額近くになってしまうリスクもあります。
「いざ老後でお金を取り崩したい時に、大暴落が起きたらどうしよう」と不安になるのは当然です。
そんな時こそ、日本国債の出番です。
資産の一部を国債という『絶対に減らないお守り』に変えることで、資産全体の値動きをマイルドに抑えることができます。
このように、資産の配分(株式と債券のバランスなど)を決めることを投資用語で『アセットアロケーション』と呼びます。
📊 日本国債を混ぜると、どれくらいストレスが減る?
たとえば、値動きの激しい「先進国株式」だけで100%運用している場合、資産のトータルのリスク(値動きの幅)は約19.5%と大きめです。
しかし、半分を『日本国債(リスク0)』にして、株式50%:国債50%の割合にすると、全体のストレス(リスク)は半分の約9.7%にまで一気に下がります。
老後の資金作りは、20年、30年と長く付き合っていくものです。一番大切なのは、途中で怖くなって投資をやめてしまわないこと。
50代以降の資産運用の後半戦、リスクが不安になってきた方は『守りの資産』である日本国債を取り入れて、自分にとって心地よいバランスに見直してみてはいかがでしょうか。
【あわせて読みたい】50代〜の安全資産の選び方『定期預金・保険・国債』を比べてみる
まとめ:国債は、一番手軽な『一歩進んだ貯金』
最後に、日本国債の特徴をまとめます。
- 国が保証する圧倒的な安全性(銀行の倒産リスクも関係なし)
- 満期になれば必ず元本が戻ってくる
- おすすめは「個人向け国債」(1年経てば元本保証で中途換金OK)
- 当分使わない貯金の預け先や、老後のリスク軽減に最適
「投資を始めてみたいけれど、損をするのがどうしても怖い」
そんな方は、まずは銀行預金の延長線上として、1万円から始められる『個人向け国債』を検討してみてください。
一歩踏み出すだけで、あなたの大切なお金をより賢く、安全に守り育てる第第一歩になりますよ!
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