SBI証券が毎月発行する
「インデックス+αランキング」
インデックスファンドに勝ったアクティブファンドを紹介する記事です
稼げるアクティブファンドを紹介するのが当記事の本質ですが
アクティブ投資の難しさと
インデックスの長所を見ることのできる記事にもなっています
当記事の順位は、対インデックスとの勝率です
毎月のリターンとインデックスを比べて
アクティブの方がリターンが大きいと勝ちとなります
「1年間」なら1〜12月の計12回
12回勝利なら勝率100%です
今回はこの「インデックス+αランキング」を読んで
アクティブファンドとの向き合い方
やっぱりインデックスファンドがオススメな理由をお伝えします
比較に使われている主なインデックスはこちら
NASDAQ総合指数
1年 | 3年 | 5年 | 10年 |
21% | 23% | 19% | 16% |
IT系など成長性の高い市場NASDAQの総合指数です
高パフォーマンスを叩き出すことが多いインデックスですが
直近では少し控えめになってきています
S&P500
1年 | 3年 | 5年 | 10年 |
33% | 19% | 22% | 19% |
アメリカの大企業500社の平均をとったインデックス
世界的大企業がずらりと並んでいます
短期でも長期でも、成績優秀なインデックスとなりました
MSCI ACWI
1年 | 3年 | 5年 | 10年 |
19% | 16% | 12% |
全世界型のインデックスで、多数の企業と国家への分散が特徴です
投資対象国約70カ国、採用銘柄は約2900社
リターンは控えめではありますが、他に比べリスクが少ないです
1年リターン
インデックス
NASDAQ総合指数の推移
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 |
34% | 26% | 30% | 20% | 33% |
1位 中欧株式ファンド
7〜9月 トルコ株式オープン
10月〜 中欧株式ファンド
10月に引き続き、中欧株式ファンドが1位
【中欧株式ファンド】
ポーランド、ハンガリー、チェコ、スロバキアを中心に
それらの周辺諸国を含む金融商品取引所に上場している株式等に投資を行うアクティブファンド
2017年12月に基準価額1万円で販売開始
2023年12月で1.8万円を超えています
2022年9月頃までは大きな変化なく上下していましたが
それ以降で急成長、1年ほどで8000円上昇しています
2位 日本製鉄グループ株式オープン
2023年7月〜 2位を維持
リターンは少し上昇、59%→61%です
【日本製鉄グループ株式オープン】
日本製鉄とそのグループ会社に投資するファンドです
発売開始は2006年 基準価額1万円からスタート
2023年12月 1万円付近まで上昇しています
発売当初は15000円を超えるも、3000円ほどまで低下
この3年ほどで持ち直しました
3年リターン
インデックス
S&P500の推移
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 |
25% | 23% | 24% | 25% | 23% |
1位 野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)
10月〜 1位を維持
リターンは先月33%→34%と上昇
【野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)】
世界各国の半導体関連企業の株式を投資対象にするアクティブファンド
2009年8月に基準価額1万円で販売開始
2023年12月で10万円ほどまで上昇しました
組入銘柄の上位10%には、多くの人が知る巨大企業がずらり
投資比率は上位5社だけで60%
アメリカだけで77%を占めています
2020年からの伸びがとんでもないですね
2位 米国製造業株式ファンド
10月から2位になったファンドですが
2位を維持
先月の22%→21%
微減です
【米国製造業株式ファンド】
アメリカの製造業に関連した株式が投資対象
2012年5月に基準価額1万円で販売開始
2023年12月で8万円くらいまで上昇しています
コロナショック後の伸びが素晴らしいですね
5年リターン
インデックス
NASDAQ総合指数の推移
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 |
20% | 19% | 18% | 20% | 19% |
1位 野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)
5年リターンの1位も「野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)」
10月から維持
先月30%→34%とリターン上昇しています
2位 netWIN GSテクノロジー株式ファンドBコース(為替ヘッジなし)
11月は2位に再浮上
先月の5年リターンは18%、当月20%
リターン高くても勝率が安定しないところを見ると
変動幅が大きい=リスクが大きい
ことを表してるかと思います
【netWIN GSテクノロジー株式ファンドBコース(為替ヘッジなし)】
投資先は、長期で成長するハイテク企業
マイクロソフト、Google、Amazon、Appleなど
米国の巨大企業が多くを占めています
1999年11月に1万円から販売開始
2024年1月で2.8万円を超えました
2013年末まで、14年ほど元本割れを続けていました
NASDAQ総合と似た値動きをしています
10年リターン
10年リターンから逆転です
インデックス投資がアクティブ投資を上回ります
(インデックス16%>アクティブ13%)
インデックス
NASDAQ総合指数の推移
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 |
20% | 20% | 20% | 19% | 16% |
1位 日本新興株オープン
2023年7月〜 1位維持
リターンは2位より低い13%ですが
勝率は47%とかなり高めです
とはいえ、インデックスと比べると
勝率、リターン共に負けています
【日本新興株オープン】
現在販売を中止しています
日本のグロース市場とスタンダード市場に上場している
新興企業の株式に投資するアクティブファンドです
1997年3月に基準価額1万円から販売開始
かなり歴史あるファンドです
2023年12月で3万2千円ほどです
2012年までは目減りしまくっていましたが
そこから一気に回復しました
2位 スーパー小型株ポートフォリオ
2023年7月 2位維持です
リターンは14%→14% 数値変わらず
【スーパー小型株ポートフォリオ】
日本の市場に上場する、小型株へ投資するアクティブファンド
ファンドマネージャーが企業訪問して調査をし、それに基づいて投資しています
1994年6月に基準価額1万円で販売開始
2023年12月で3万4千円ほどです
長期投資ならインデックスファンド
NASDAQ総合指数のリターン推移は
1年 | 3年 | 5年 | 10年 |
21% | 23% | 19% | 16% |
対してアクティブファンド1位のリターンは
1年 | 3年 | 5年 | 10年 |
69% | 33% | 30% | 12% |
アクティブファンドのランクイン銘柄は
投資期間によってガラッと変わります
これを見てわかるのが
- インデックスは短期間での爆益を望めない
- インデックスは比較的安定的に成長している
- アクティブは短期間での収益性が高い
- アクティブは長期間運用に向かない
- 安定高収益なアクティブファンドは無い
1年などの短期間で、優良なファンドを選び抜くことができるなら
アクティブファンドでの投資は一考の余地があります
10年以上の投資ならインデックスファンドの方が勝率&リターンが高いです
アクティブファンドが長期で負けてしまうのは
「運用コストが高め」なことに原因があります
購入時手数料がかかること多く
信託報酬1%超えの商品も多く
売買による課税、分配金への課税
これらが重くのしかかり
長期運用ではリターンを押し下げてしまっています
更に、優良なアクティブファンドを探す難しさもあります
投資信託は5千以上あると言われ、SBI証券に登録の投資信託でも2千以上
そんな多数のファンドの中から
世界情勢
ファンドの質
運用先の的確さ
運
これらの要素を駆使して、当たりの一本を釣り上げる必要があります
対して
インデックスファンドにはアクティブファンドに無い利点が二つ
「長期運用に向いている」
「優良なインデックスファンドが明確になっている」
インデックスファンドは長期運用向きです
- 信託報酬が低く(0.1%を切る物も)
- 購入時手数料が無いものが多く
- 売買が頻繁では無いため、課税が少なく
- 分配金再投資で複利的に資産が増えやすい
優良なインデックスファンドは特定されています
投資初心者へオススメできるインデックスファンドは
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
SBI・V・S&P500
楽天・全米株式インデックス・ファンド
インデックスファンドには鉄板商品があります
数千の中から選び出す必要なく、優良なファンドを購入できるんです
「ちょっとアクティブファンド気になるな」という方は
『インデックス+αランキング』の過去の記事も見比べて
優良アクティブファンドを探す難しさを感じてもらえればと思います
なお、過去の『インデックス+αランキング』記事はSBI証券の公式で見ることができませんので
私の過去記事から参照していただければ幸いです
にほんブログ村
にほんブログ村のランキングに参加してます
クリックでのご協力、応援よろしくお願いします
コメント