【投資初心者向け】積立投資を成功させる！『続ける』ための具体的な5つのステップ

積立投資は、少額から始められ、複利効果とドルコスト平均法の恩恵を受けられる強力な資産形成術です

しかし、その効果を最大限に発揮するには、何よりも『続けること』が重要になります

途中でやめてしまうと、せっかくのメリットを活かせません

この記事では、積立投資を長く、ストレスなく継続していくための具体的な方法を5つのステップで解説します

ステップ 1: 投資を『生活費』と切り離す

積立投資の失敗の多くは、「生活防衛資金」や「近い将来使う予定の資金」まで投資に回してしまうことから始まります

想定外の支出が起きた場合、これらの資金を取り崩す必要に迫られます
短期での運用になってしまう可能性が高くなり、値動きに振り回され損をしやすくなってしまいます

生活防衛資金を確保する: まず、生活費の3ヶ月〜1年分を目安に、いつでも引き出せる銀行口座に確保します。これは「投資に回さない聖域の資金」と明確に区別しましょう。
余剰資金を把握する: 毎月の収入から生活費と生活防衛資金への貯蓄を引いた、「完全に使途のない余剰資金」の中から投資額を決定します。

積立投資は、価格が上がっても下がっても、決まった額を、決まった日に、機械的に買い続けることが成功の秘訣です。人間の感情（「もっと上がりそう」「もう底だろう」）が介在すると、高値掴みや狼狽売りにつながり、失敗しやすくなります。

証券口座からの自動引き落としを設定する: 毎月給料日などの翌日に、銀行口座から証券口座へ投資額が自動で振り替えられ、そのまま投資信託が自動で買い付けられる設定にしましょう。
手動での購入は極力避ける: 「今月は景気が良さそうだから多めに買おう」といった裁量的な判断はせず、最初に決めた設定を淡々と実行し続けましょう。

積立投資の継続を妨げる最大の要因は、『暴落・下落相場』です

資産がみるみる減っていくのを見ると、不安になって積立を停止したり、売却したりしたくなります
大幅な株価下落がある日には、Xで「NISA解約した」とか「損切り」とか、途中で辞めてしまってる人が散見されます

しかし、ドルコスト平均法を活用する積立投資家にとって、価格の下落は

『安く多く口数を買えるチャンス』

でもあるんです

『含み損は幻』と考えよう
利益も損失も、実際に売却するまでは確定しません
長期投資では、一時的な下落は通過点に過ぎません
購入口数に注目する
評価額ではなく、「今月は価格が下がったおかげで、先月よりも多くの口数を購入できた！」という点に注目し、長期的な資産形成の進捗を喜びましょう
株価の上下動は、定額積立に有利に働きます

株価の上下が定額積立に有利な理由を解説　『ドルコスト平均法』の紹介

日々の株価の動きに一喜一憂することは、精神的な負担となり、継続を困難にします

特に初心者の方は、市場のノイズに惑わされない環境を作ることが大切です

「なんとなく老後のため」
という曖昧な目標では、途中でモチベーションが途切れがちです

具体的なゴールを設定することで、『何のために投資をしているのか』を明確にしましょう

「いつまでに」「いくら」の目標を設定する
- 例：「15年後までに、子供の大学資金として500万円を目標」
- 例：「60歳までに、年金に上乗せする形で1,500万円を目標」
目標達成までの道のりを確認する
目標額を達成するために必要な積立金額や、期待リターンなどをシミュレーションしてみましょう
具体的な数字が分かれば、やるべきことが明確になります

積立金額を逆算するときは、金融庁の『つみたてシミュレーター』が便利です