SBI証券が毎月発行する
「インデックス+αランキング」
インデックスファンドに勝ったアクティブファンドを紹介する記事です
稼げるアクティブファンドを紹介するのが当記事の本質ですが
アクティブ投資の難しさと
インデックスの長所を見ることのできる記事にもなっています
当記事の順位は、対インデックスとの勝率です
毎月のリターンとインデックスを比べて
アクティブの方がリターンが大きいと勝ちとなります
「1年間」なら1〜12月の計12回
12回勝利なら勝率100%です
今回はこの「インデックス+αランキング」を読んで
アクティブファンドとの向き合い方
やっぱりインデックスファンドがオススメな理由をお伝えします
比較に使われている
主なインデックスはこちら
【NASDAQ総合指数】
1年 20%
3年 20%
5年 20%
10年 19%
IT系など成長性の高い市場NASDAQの総合指数ですが
10年間でみると、成長性は安定的に20%程度を維持しています
【S&P500】
3年 25%
5年 18%
10年 16%
直近1年間のリターンは控えめ
コロナ下での3年は爆上げ
という感じですね
【MSCI ACWI】
1年 13%
3年 21%
5年 15%
10年 12%
全世界型のインデックスで
多数の企業と国家への分散が特徴です
かなりリスクを散らしていますが
安定したリターンを出しています
1年リターン
【インデックス】
NASDAQ総合 34%→26%→30%→20%
TOPIX 22%→30%→20%
1位 中欧株式ファンド
7〜9月 トルコ株式オープン
10月 中欧株式ファンド
3ヶ月間1位を取っていた「トルコ株式オープン」が一気にランク外へ
逆に、ランク外だった「中欧株式ファンド」が一気に1位に躍り出ました
1年リターンは67%
トルコ株式オープンが73〜86%出していたことを考えると
ちょっと控え目に感じますね
【中欧株式ファンド】
ポーランド、ハンガリー、チェコ、スロバキアを中心に
それらの周辺諸国を含む金融商品取引所に上場している株式等に投資を行うアクティブファンド
2017年12月に基準価額1万円で販売開始
2023年12月で1.8万円を超えています
2022年9月頃までは大きな変化なく上下していましたが
それ以降で急成長、1年ほどで8000円上昇しています
2位 日本製鉄グループ株式オープン
2023年7月〜10月 日本製鉄グループ株式オープン
2位は変わらず「日本製鉄グループ株式オープン」
リターンは先月より下がって、69%→59%です
【日本製鉄グループ株式オープン】
日本製鉄とそのグループ会社に投資するファンドです
発売開始は2006年 基準価額1万円からスタート
2023年12月 1万円付近まで上昇しています
発売当初は15000円を超えるも、3000円ほどまで低下
この3年ほどで持ち直しました
3年リターン
【インデックス】
S&P500 25%→23%→24%→25%
MSCI ACWI 20%→21%→21%
NASDAQ総合指数 19%→20%→20%
1位 野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)
2023年7月〜9月 米国製造業株式ファンド
10月 野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)
こちらもランク外から一気に1位
3年リターンは33%と高い数値です
【野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)】
世界各国の半導体関連企業の株式を投資対象にするアクティブファンド
2009年8月に基準価額1万円で販売開始
2023年12月で10万円ほどまで上昇しました
組入銘柄の上位10%には、多くの人が知る巨大企業がずらり
投資比率は上位5社だけで60%
アメリカだけで77%を占めています
2020年からの伸びがとんでもないですね
2位 米国製造業株式ファンド
2023年7月〜9月 グローバルAIファンド
10月 米国製造業株式ファンド
1位から転落です
【米国製造業株式ファンド】
アメリカの製造業に関連した株式が投資対象
2012年5月に基準価額1万円で販売開始
2023年12月で8万円くらいまで上昇しています
コロナショック後の伸びが素晴らしいですね
5年リターン
【インデックス】
NASDAQ総合 20%→19%→18%→20%
S&P500 17%→16%→18%
MSCI ACWI 14%→13%→15%
1位 野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)
2023年7月〜9月 DIAM新興市場日本株ファンド
10月 野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)
5年リターンの1位も「野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)」
「DIAM新興市場日本株ファンド」は2位にランクダウン
5年リターンも30%と優秀です
2位 DIAM新興市場日本株ファンド
2023年7月 東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン
8月〜9月 netWIN GSテクノロジー株式ファンドBコース(為替ヘッジなし)
10月 DIAM新興市場日本株ファンド
今回1位より転落です
5年リターンは控え目の10%
今年の6月以降、徐々に値を下げています
【DIAM新興市場日本株ファンド】
現在は販売停止されています
新興市場の上場株式を中心に売買するアクティブファンドです
2007年12月に基準価額1万円で販売開始
順調に右肩上がりで成長を続け、2023年12月で10万円ほどまで上昇
基準価額の伸びが凄いですが
手数料負けしているせいか、トータルリターンは控え目です
10年リターン
ここからリターンは逆転
インデックスがアクティブ投資を上回ります
(インデックス19%>アクティブ12%)
【インデックス】
NASDAQ総合 20%→20%→20%→19%
S&P500 17%→17%→16%
MSCI ACWI 14%→13%→12%
1位 日本新興株オープン
2023年7月〜10月 日本新興株オープン
1位を維持しました
リターンは2位より低い12%
MSCI ACWIと同じ程度になりました
【日本新興株オープン】
現在販売を中止しています
日本のグロース市場とスタンダード市場に上場している
新興企業の株式に投資するアクティブファンドです
1997年3月に基準価額1万円から販売開始
かなり歴史あるファンドです
2023年12月で3万2千円ほどです
2012年までは目減りしまくっていましたが
そこから一気に回復しました
2位 スーパー小型株ポートフォリオ
2023年7月〜10月 スーパー小型株ポートフォリオ
こちらも2位維持です
【スーパー小型株ポートフォリオ】
日本の市場に上場する、小型株へ投資するアクティブファンド
ファンドマネージャーが企業訪問して調査をし、それに基づいて投資しています
1994年6月に基準価額1万円で販売開始
2023年12月で3万4千円ほどです
インデックスは比較的安定
インデックスの推移は
1年 | 3年 | 5年 | 10年 | |
---|---|---|---|---|
NASDAQ総合 | 20% | 20% | 20% | 19% |
MSCI ACWI | 13% | 21% | 15% | 12% |
対してアクティブファンドは
1年リターン1位が69%
3年リターン1位が33%
5年リターン1位が30%
10年リターン1位が12%
これを見てわかるのが
- インデックスは短期間での爆益を望めない
- インデックスは比較的安定的に成長している
- アクティブは短期間での収益性が高い
- アクティブは長期間運用に向かない
1年などの短期間で、優良なファンドを選び抜くことができるなら
アクティブファンドでの投資は一考の余地があります
一方5年以上の投資ならインデックスに軍配が上がります
10年以上なら高確率でインデックス有利です
アクティブファンドが長期で負けてしまうのは
「運用コストが高め」なことに原因があります
購入時手数料がかかること多く
信託報酬1%超えの商品も多く
売買による課税、分配金への課税
これらが重くのしかかり
長期運用ではリターンを押し下げてしまっています
一方、インデックスファンドは長期運用向き
信託報酬が低く(0.1%を切る物も)
購入時手数料が無いものが多く
売買が頻繁では無いため、課税が少なく
分配金再投資で複利的に資産が増えやすい
優良なアクティブファンドは短期間で高収益を出しますが
探し出すのは非常に難しい
世界情勢
ファンドの質
運用先の的確さ
運
当たりを引くためには様々な要素が必要になってきます
投資信託は5千以上あると言われます
SBI証券で購入できるものでも2500以上あります
投資初心者がその中から探すのは、困難です
一方、優良なインデックスファンドは特定されています
投資初心者へオススメできるインデックスファンドは
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
SBI・V・S&P500
楽天・全米株式インデックス・ファンド
など
いずれも信託報酬が非常に低く、優良なインデックスファンド達です
アクティブファンドと違い
インデックスファンドは鉄板商品があります
投資初心者さんにもわかりやすく
再現性の高い投資先です
アクティブファンドを勧められて、迷っている皆様は
SBI証券「インデックス+αランキング」
を読み、一度冷静に考え直してもらえればと思います
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