SBI証券が毎月発行する
「インデックス+αランキング」
インデックスファンドに勝ったアクティブファンドを紹介する記事です
稼げるアクティブファンドを紹介するのが当記事の本質ですが
アクティブ投資の難しさと
インデックスの長所を見ることのできる記事にもなっています
当記事の順位は、対インデックスとの勝率です
毎月のリターンとインデックスを比べて
アクティブの方がリターンが大きいと勝ちとなります
「1年間」なら1〜12月の計12回
12回勝利なら勝率100%です
今回はこの「インデックス+αランキング」を読んで
アクティブファンドとの向き合い方
やっぱりインデックスファンドがオススメな理由をお伝えします
比較に使われている主なインデックスはこちら
NASDAQ総合指数
【リターン】
1年 | 3年 | 5年 | 10年 |
36% | 22% | 22% | 15% |
【リスク】
1年 | 3年 | 5年 | 10年 |
15.6% | 20.1% | 21% | 19.5% |
NASDAQはアメリカの市場
アメリカ企業のうち、ハイテク系やIT系など新興企業が多く所属します
NASDAQ上場企業の株価平均がNASDAQ総合指数
リターンが高いことが多いインデックスですが
直近では少し控えめになってきています
S&P500
【リターン】
1年 | 3年 | 5年 | 10年 |
56% | 18% | 25% | 18% |
【リスク】
1年 | 3年 | 5年 | 10年 |
11.3% | 16.2% | 18% | 17.2% |
直近1年のパフォーマンスが凄まじいです
アメリカの大企業500社の平均をとったインデックス
世界的大企業がずらりと並んでいます
短期でも長期でも、成績優秀なインデックスとなりました
MSCI ACWI
【リターン】
1年 | 3年 | 5年 | 10年 |
32% | 18% | 18% | 12% |
【リスク】
1年 | 3年 | 5年 | 10年 |
11.6% | 14.8% | 17.2% | 16.3% |
全世界型のインデックスで、多数の企業と国家への分散が特徴です
投資対象国約70カ国、採用銘柄は約2900社
リターンは控えめではありますが、他に比べリスクが少ないです
1年リターン
インデックス
NASDAQ総合指数の推移
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
34% | 26% | 30% | 20% | 33% | 36% |
1位 野村 世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)
7〜9月 トルコ株式オープン
10月〜11月 中欧株式ファンド
12月 野村 世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)
11月までランキング外だったファンドが、一躍1位に躍り出ました
リターンが全体的に底上げ
リターン100%ってすごいですね、年で2倍になったってことです
アクティブファンドは短期でがっつり稼いできます
実は1年、3年、5年リターンいずれも
野村 世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資) が1位です
半導体 つよし
【野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)】
世界各国の半導体関連企業の株式を投資対象にするアクティブファンド
2009年8月に基準価額1万円で販売開始
2023年12月で10万円ほどまで上昇しました
組入銘柄の上位10%には、多くの人が知る巨大企業がずらり
投資比率は上位5社だけで60%
アメリカだけで77%を占めています
2020年からの伸びがとんでもないですね
【年利回り】
1年 | 3年 | 5年 | 14.5年 |
93.57% | 33.9% | 37.9% | 19.3% |
【リスク(標準偏差)】
1年 | 3年 | 5年 | 10年 |
35% | 30.98% | 28.72% | 24.96% |
【手数料】
買付手数料 | 0 |
信託財産留保額 | 0.3% |
解約手数料 | 0 |
信託報酬 | 1.6% |
2位 日本製鉄グループ株式オープン
2023年7月〜11月 日本製鉄グループ株式オープン
12月 中欧株式ファンド
【中欧株式ファンド】
ポーランド、ハンガリー、チェコ、スロバキアを中心に
それらの周辺諸国を含む金融商品取引所に上場している株式等に投資を行うアクティブファンド
2017年12月に基準価額1万円で販売開始
2023年12月で1.8万円を超えています
2022年9月頃までは大きな変化なく上下していましたが
それ以降で急成長、1年ほどで8000円上昇しています
3年リターン
インデックス
S&P500の推移
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
25% | 23% | 24% | 25% | 23% | 22% |
1位 野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)
10月〜 1位を維持
リターンは先月33%→34%と上昇
1年リターンの項目に詳細記載
2位 米国製造業株式ファンド
10月から2位になったファンドですが
2位を維持
先月の22%→21%
微減です
【米国製造業株式ファンド】
アメリカの製造業に関連した株式が投資対象
2012年5月に基準価額1万円で販売開始
2023年12月で8万円くらいまで上昇しています
コロナショック後の伸びが素晴らしいですね
5年リターン
インデックス
NASDAQ総合指数の推移
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
20% | 19% | 18% | 20% | 19% | 22% |
1位 野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)
5年リターンの1位も「野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)」
10月から維持
リターン増加中
30%→34%→37%
1年リターンの項目に詳細記載
2位 netWIN GSテクノロジー株式ファンドBコース(為替ヘッジなし)
11月は2位に再浮上
リターン増加中
18%→20%→23%
勝率は若干低下
60%→58%
【netWIN GSテクノロジー株式ファンドBコース(為替ヘッジなし)】
投資先は、長期で成長するハイテク企業
マイクロソフト、Google、Amazon、Appleなど
米国の巨大企業が多くを占めています
1999年11月に1万円から販売開始
2024年1月で2.8万円を超えました
2013年末まで、14年ほど元本割れを続けていました
NASDAQ総合と似た値動きをしています
10年リターン
10年リターンから逆転です
インデックス投資がアクティブ投資を上回ります
(インデックス16%>アクティブ13%)
インデックス
NASDAQ総合指数の推移
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
20% | 20% | 20% | 19% | 16% | 15% |
1位 日本新興株オープン
2023年7月〜 1位維持
リターンは2位と同じ12%、勝率は47%
10年運用でインデックスとアクティブの勝率&リターンが逆転します
日本新興株オープンの27年間でのリターンは5.6% 手数料考慮せずこの数値です
アクティブファンドの長期保有の難しさを教えてくれますね
日本新興株オープン
現在販売を中止しています
日本のグロース市場とスタンダード市場に上場している
新興企業の株式に投資するアクティブファンドです
1997年3月に基準価額1万円から販売開始
かなり歴史あるファンドです
2023年12月で3万2千円ほどです
2012年までは目減りしまくっていましたが
そこから一気に回復しました
【年利回り】
1年 | 3年 | 5年 | 27.1年 |
18.3% | 3.98% | 10.84% | 5.6% |
【リスク(標準偏差)】
1年 | 3年 | 5年 | 10年 |
18.79% | 21.6% | 24.03% | 21% |
【手数料】
買付手数料 | 0 |
信託財産留保額 | 0 |
解約手数料 | 0 |
信託報酬 | 1.672% |
2位 MHAM新興成長株オープン
先月は3位だったファンドが2位へ上昇
勝率28% リターン13%→28%/12%
前回2位のスーパー小型株が悪化したための浮上のようです
(勝率とリターンは変わってないです)
MHAM新興成長株オープン
投資先は、日本の上場株式のうち
高成長が期待できる新興企業
TOPIXよりも上の成績を目指します
販売開始は2000年 基準価額1万円より販売開始
23年間運用されている歴史あるファンドです
2024年1月末で22000円ほどです
販売開始から2013年までは元本割れ
そこから急激に成長しています
アベノミクスで値上がりして行ったのが良くわかりますね
【年利回り】
1年 | 3年 | 5年 | 24年 |
-1.06% | -3.94% | 7.12% | 5% |
【リスク(標準偏差)】
1年 | 3年 | 5年 | 10年 |
20.01% | 21.31% | 23.42% | 21% |
【手数料】
買付手数料 | 0 |
信託財産留保額 | 0 |
解約手数料 | 0 |
信託報酬 | 1.87% |
長期投資ならインデックスファンド
NASDAQ総合指数のリターン推移は
1年 | 3年 | 5年 | 10年 |
36% | 22% | 22% | 15% |
対して
アクティブファンド1位のリターンは
1年 | 3年 | 5年 | 10年 |
100% | 34% | 37% | 12% |
これらファンドのデータから見る
インデックスファンドの特徴は
- 長期で見ても安定的に成長している
- 短期間での爆益は望めない
- 鉄板のファンドが存在する
アクティブファンドの特徴は
- 短期間での高収益商品がある
- 長期投資ではインデックスに負ける 向かない
- 安定高収益なファンドがない
- 当たりのファンド探しが難しい
1年などの短期間で、優良なファンドを選び抜くことができるなら
アクティブファンドでの投資は一考の余地があります
10年以上の投資ならインデックスファンドの方が勝率&リターンが高いです
リターンだけ見ても、10年運用ではインデックス>アクティブですが
手数料を加味するとさらに差が大きくなります
例えばS&P500のインデックスファンドは
最安クラスで信託報酬0.1%未満です
一方アクティブファンドの信託報酬は
いずれも1.5%を超えてきます
長期運用であるほど手数料は重くのしかかってきます
表面の年率リターンは同じだとしても、アクティブファンドの方が収益性は下がります
アクティブファンドは探す難しさも難点
投資信託は5千以上あると言われ、SBI証券に登録の投資信託でも2千以上
そんな多数のファンドの中から
- 世界情勢
- ファンドの質
- 運用先の的確さ
- 運
これらの要素を駆使し
儲かるファンド一本を選び抜かないといけません
対してインデックスファンド選びは非常にシンプルです
優良なインデックスファンドの基準はすでに出来上がっています
- 信託報酬が低く(0.1%を切る物も)
- 購入時手数料が無いものが多く
- 売買が頻繁では無いため、課税が少なく
- 分配金再投資で複利的に資産が増えやすい
条件に合う投資信託のなかで、様々な記事にて紹介される鉄板なファンドはこの3つ
私もオススメします
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
SBI・V・S&P500
楽天・全米株式インデックス・ファンド
数千の中から選び出す必要なく、優良なファンドを購入できるんです
「ちょっとアクティブファンドが気になる」
という方は
過去の『インデックス+αランキング』記事も見比べて
優良アクティブファンドを探す難しさを感じてもらえればと思います
なお、過去の『インデックス+αランキング』記事はSBI証券の公式で見ることができませんので
私の過去記事から参照していただければ幸いです
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