【健康保険】10代から知っておきたいお金の知識『公的な健康保険』 

保険・年金の話

今日の話 こんな方向け

  • 中学生以上の方
  • 保険証の意味がよくわからない
  • 病気した時のお金が不安

今日の話 まとめ

  • 私たちが入る健康保険は『国民健康保険』『職域保険(社保)』『後期高齢者医療制度』のどれか
  • 健康保険の超重要機能は『医療費の一部負担』『高額療養費制度』の2つ
  • 民間の保険の加入は『高額療養費制度』を念頭に
  • 給付金の種類は沢山ある!一度目を通しとくのがおすすめ

公的保険は3種類

国のお金で運営されてる保険を一般的に『公的保険』って呼びます

公的保険に入るのは日本に住む人の義務
条件や状況が一致したら、その保険に入らないと(もしくは入れないと)いけないんです

日本に住む人が入らなければならない、公的保険は↓

今回のお話はこのうちの『健康保険』について

『健康保険』はその名の通り、健康に関する保険

突然の病気や怪我に備えるための保険です

病院や薬局に行った際、保険証を見せたり出したことありませんか?
保険証を出す行為は『今回の治療や薬代は、健康保険を利用して行います』という意思提示です
保険証を提示することで、医療費の一部を保険に負担してもらえるようになります
今だとマイナンバーカードで資格確認が一般的です この方法も保険証と同じです

医療機関を利用するときは、マイナンバーカードか保険証をお忘れなく!

健康保険 加入先でざっくり分けると↓の3種類

  • 職域保険社会保険社保と呼ぶことが多いです)
    主に働いてる人とその家族が入ります
  • 後期高齢者医療制度
    75歳以上の方が入ります
  • 国民健康保険
    自営業や無職の方などが入ります
    社保でも後期高齢者でも無い方が入る保険です

給付の内容に関しては国が決めていますので、保険は違っても受けられる給付は大体同じです(任意給付が保険によって有り無し)

保険料は各保険ごとに、年収の多い少ないでも変わります
年収が多いと保険料も多くなります

厚労省ホームページより引用

それでは健康保険の機能について見ていきましょう

健康保険の超重要機能『医療費の一部負担』と『高額療養費制度』

健康保険の給付内容は↓

  • 一部負担金
  • 高額療養費、高額介護合算療養費
  • 入院した時の食事代
  • 保険買い併用療養費の支給
  • 療養費の支給(一部の医療は全額返金)
  • 出産育児一時金
  • 葬儀費用の一部給付
  • 治療上必要な病院移動の費用
  • 【社保のみ】出産手当金
  • 【社保のみ】傷病手当金

各自治体のホームページで詳細が説明されてます

この中で、保険機能として超重要なのがこの2つ

  • 一部負担金
  • 高額療養費

特に高額療養費については、民間保険を選ぶ際にも必要になってきます

今回はこの2つに絞って、制度の説明していきますね

一部負担金

医療費の一部を保険が支払ってくれます

医療費とは、病院や診療所での入院や処置、薬代など
医療機関窓口での支払いは負担分だけ!保険への申請は病院や薬局がやってくれます

負担割合は年齢によって変わります

  • 義務教育就学前 2割
  • 義務教育就学後 70歳未満 3割
  • 70歳以上 2割 (現役並み所得者は3割)

健康保険としてはここまでですが、各自治体で『公費』といわれる制度があったりします
有名なものでは、こども医療費助成制度です
子供(小学生〜高校生 自治体によってまちまち)の医療費自己負担分(2〜3割)を自治体が負担して無料にしてくれるという制度です

※生活が苦しく医療費の自己負担が難しい方に対して、負担金の免除か猶予される『減免制度』というものがあります
さいたま市では、入院の一部負担金のみ対象です

高額療養費

高額になった医療費の一定額以上を負担してくれる制度です

  • 1ヶ月の中で
  • 医療費の自己負担額が、自己負担限度額を超えたら
  • 超えた分の医療費が返ってきます

自己負担限度額は収入によって上下します
収入が多いと限度額も多くなります
上限額の計算はこんな感じ↓

多くの方は『区分ウ』か『区分エ』になるんじゃないかと思います

1ヶ月の支払いで、この金額を超えた分が免除されるわけです

もし大きな病気になって医療費が100万円(自己負担が30万円)掛かったとすると

『区分ウ』の方なら、負担額は87430円です
後日 212570円が返ってきます

『区分エ』の方なら、負担額は57600円です
242400円が返ってきます

お金が返ってくるとしても、そんな高額は用意できないという方
マイナ保険証を使うか事前に申請しておけば、窓口での支払いを上限額までにすることもできます

高額療養費制度は、健康保険の給付の中でも最重要と言っても過言ではないです

お金のかかる病気で治療が受けられなくなる状況も防げますし、医療費で生活が破綻する状況も防いでくれます

支払う最大額がわかることで、民間の保険にどれくらい入れば良いかが計算できます
保険は入りすぎるとお金が足りませんし、少なすぎるとトラブルの際に生活や家族が困ってしまいます

医療費に関しては高額療養費をベースにして、足りない分を民間保険でプラスするのが保険の基本となります

必要なものを必要なだけ買う
いくらでも際限なく買ってしまっては、お金がいくらあっても足りませんからね

そして健康保険には、一部負担金と高額療養費以外にもいろんな給付が備わってます

【保険加入の時の考え方】

こんな時にも『ほけん』

その他にもさまざまな給付があります

種類も条件も色々なので覚えておくのはとても無理!ですが
一度目を通しておくのがおすすめです
何かあった時、給付あるかも?って調べるようになりますからね

公的健康保険のできること

  • 一部負担金
  • 高額療養費、高額介護合算療養費
  • 入院した時の食事代
  • 保険外併用療養費の支給
  • 療養費の支給(一部の医療は全額返金)
  • 出産育児一時金
  • 葬儀費用の一部給付
  • 治療上必要な病院移動の費用
  • 【社保のみ】出産手当金
  • 【社保のみ】傷病手当金

たとえば『子供が生まれた』とき

出産育児一時金
【社保のみ】出産手当金

がもらえます

2025年では、出産育児一時金額は50万円

出産手当金は[出産で休業した日数×標準報酬月額平均額÷45]
要は1日の給与の2/3が支給されます

たとえば『入院』した時

入院時食事療養費
入院時生活療養費

がもらえます

一般の人は、食事療養費として1食あたり510円が給付されます
入院生活にかかるお金も、一般の人は370円が給付されます


公的な健康保険 手厚いです

一部負担金や高額療養費以外にも、いろんな給付があります 使えます
使えるタイミングがあれば、積極的に使っていきたいですね

とはいえ全部を覚えておくのはすごい大変なので、『何かあったら保険給付を調べる』癖をつけておくと良いんじゃないでしょうか

【保険】10代から知っておきたいお金の知識『日本のほけん』 
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