ポートフォリオとは
どこの株、投資信託にどれだけ投資するか決めること
ポートフォリオ(Portfolio)とは、金融商品の組み合わせのことで、特に具体的な運用商品の詳細な組み合わせを指します。「ポートフォリオを組む」ということは、どのような投資信託を購入しようか、株はどの銘柄で何株ほど持つか、などの検討をするという意味です。
引用 SMBC日興証券ホームページ
もともとの語源は、紙ばさみや書類入れという意味で、欧米では紙ばさみに資産の明細書を保管していたことが言葉の由来となっています。
ポートフォリオが具体的な商品の詳細な組み合わせを意味するのに対し、大まかな資産配分のことをアセットアロケーションといいます。
要は、「どんな株」「どれだけ買うか」を決めること
アセットアロケーションという大きな枠組みを決めて
その後ポートフォリオと言う小さな枠組みを作る感じです
料理で例えるなら
『カレーを作る=アセットアロケーション』
『ジャガイモと人参と鶏肉の入ったチキンカレーにする=ポートフォリオ』
と言ったところでしょうか
アセットアロケーションとポートフォリオ
アセットアロケーション
どんな『資産の種類』にどれだけ投資するかを決めること
資産の種類は、代表的なものだと「株式」「債権」「コモディティ」「不動産」
資産運用をする際、まずはこれらの資産のうちどれを購入するかを決めます
この資産の種類を決める行為がアセットアロケーションです
【例えば】
リスク大きくてもリターンを大きくしたい→株式100%
リターン少なくてもいいから、リスクは少なめが良い→債権100%
リターンは狙いたいが、株だけだとリスクが心配→株式70%、債権30%
ポートフォリオ
どこの株、投資信託にどれだけ投資するか決めること
アセットアロケーションでは資産の大枠(株や債権などの配分)を決めましたね
ポートフォリオはそれら資産の中身をどうするか決めることです
100万円分の株式を購入する と決めても、なんの株式を買うか決めないと購入しようがありません
「すかいらーく株50万円分とJR東日本株を50万円買う」
このように配分を定めることをポートフォリオと呼びます
このポートフォリオと言う言葉は投資していると何度も出てくるので覚えておきましょうね
【ポートフォリオの例】
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)
私たちの年金の一部は、資産運用という形で投資されています
その投資活動を行う機関がGPIFです
ここのつくるアセットアロケーション・ポートフォリオはまさに教科書
アセットアロケーションは『株式50:債権50』
ポートフォリオは『国内株式25:国内債権25:外国株式25:外国債権25』
非常にすっきりとした配分です
実際は様々な株や債権が購入されています
ちなみに、アセットアロケーションとポートフォリオの明確な区別は無く、どちらも合わせてポートフォリオと呼ぶこともあります
卵は同じカゴに盛るな!
有名な投資格言に「卵は同じカゴに盛るな」というものがあります
全ての卵を同じカゴに盛っていると、カゴを落とした時全ての卵が割れてしまいます
半分ずつ、1/4ずつに分けておけば、一つのカゴを落としてもいくつかの卵は無事に残るでしょう
これ何を言いたいかというと
投資するなら分散しろ!
ってことです
上場企業の倒産を引く確率はかなり低い(年平均10件無いくらい)ですが
その低確率を一社引いた時の被害を考えると、分散をする価値がわかるのではないでしょうか
更に、リスク(金額の上下動幅のこと)は大きいほど利益が下がります
リターンが同じ商品なら最終的な利益は
値動きが大きい商品<値動きが小さい商品
長々話しましたが
とりあえず覚えておいてほしいことは
リスクは低い方が良い(分散された物の方が良い)
投資信託は分散投資済み
NISAやiDeCoなど
投資信託で投資を行なってる方が疑問に思うこと
投資信託も色々分散した方が良いんじゃない?
投資信託は、すでに分散されてますよ
もちろん購入されてる投資信託によって状況は異なりますが
多くの良質な投資信託は、すでに分散が効いています
例えば
・SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
S&P500連動型なので、アメリカの企業500社の株式に分散されてます
・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
2000以上の企業数、約70カ国に分散されてます
・<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
約1300社、日本を除いた24カ国に分散
更に、ファンドを変えても同じ企業に投資してるケースも多いです
例えば
オール・カントリーの中にはS&P500の銘柄が多く入ってます
S&P500とオール・カントリー二つ買って分散した気分でいても
実際はそこまで分散できてないケースも
ポートフォリオに関しては個人の考え方が色濃く出ます
人により違う答えになることも多く、どちらも正しいということも多いんです
それを踏まえた上で、私の意見としては
投資信託を二つ以上買って分散したくなったら
より分散の効いてるファンドだけを買った方がいいと思ってます
「S&P500」を買ってて「オール・カントリー」を資産に入れたくなったら
「オール・カントリー」に乗り換える といった具合です
投資信託も色々持ってると混乱したり管理が面倒になったりします
二つの投資信託で迷ったなら、よりリスクの少ないファンドを選びましょう
そのほうがストレスが少なく、投資長続きします
どういった時にポートフォリオを組んだらいい?
【自分でポートフォリオ組むの推奨はこの四つ】
- 高配当株投資
- 優待株投資
- 新興国の投資信託
- 一国のみ対象(米国以外)の投資信託
高配当株と優待株投資は、ポートフォリオ組みが必須です
配当、優待共に変動が大きく、1社のみで抱えるには極めてリスクが高い
30社や50社以上に分散することが多いようです
そのため、この二つの投資は中級者以上向け
まずは投資信託で投資の経験と知識を身につけていきましょう
新興国と一国の投資信託は、かなりハイリスクになることがあります
米国は除きます(2023年現在)
新興国の投資信託は元々リスクが高く、国の情勢などで大きく上下してしまいます
そういった変動幅の大きな投資信託を購入する場合には、リスクの小さい投資信託購入が視野に入ります
私としては、ハイリスクな投資信託からリスクの小さい投資信託に切り替えて欲しいと思っておりますが
一国のみの投資信託も似たようなもので、その国の経済が大きく影響します
経済成長が見られなかったり、世情不安定になると一気に下落します
大きなリスクは利益を損ないますので、分散を検討しても良いでしょう
ただし、アメリカは一国の投資でもリスクは少なめです
アメリカ単独の(全米株式など)投資信託を購入してる方は分散は考えなくても大丈夫です
ポートフォリオ組みは、必要に応じて、必要なだけ行いましょう
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